お知らせ

コリアン・マイノリティ研究会第195回月例研究会

「民族共生象徴空間」設立までの過程をとらえなおそう  木村 (けい)さん(ピリカ全国実行委員会 「北方領土の日」反対!「アイヌ新法」実現!全国実行委員会・関西)

「ウポポイ」と呼ばれる、国立の(アイヌ)「民族共生象徴空間」の開業は4月に予定されていましたが、新型コロナウイルスの蔓延を受け2度の延期の結果、7月12日に正式開業されました。

「アイヌの歴史・文化を学び伝えるナショナルセンター」と説明している一方で、「愛称『ウポポイ』はアイヌ語で『(おおぜいで)歌うこと』を意味します。」と発信し、それを新聞もテレビも多くの報道が無批判に伝えてしまいました。※「ウポポイ」https://ainu-upopoy.jp

「ウポポ」というアイヌ語はありますが、「ウポポイ」はアイヌ語ではありません。「和人が勝手にアイヌ語をつくった」と怒っているアイヌ民族もいます。名は体をあらわすと言いますが、「共生」と言いつつ、間違った情報を発信しつづけることは、アイヌ文化の破壊ではないでしょうか。

また「民族共生象徴空間」には、全国の大学や研究施設からアイヌ民族の遺骨を集めた「慰霊施設」が併設されています。「慰霊施設」と言いながら、遺骨の研究資料化が目的であることは設置までの過程から明らかですが、その事実に触れられることはありません。そして遺骨返還を求めるアイヌ民族から「アイヌであることを証明してください」と和人の担当者に言われたと、その差別性を訴える声が上がっています。

1997年の「アイヌ文化振興法」から2020年の「民族共生象徴空間」開業まで、どのような経過をたどって設立されるにいたったかを確認することで、問題を理解する機会となる報告にしたいと考えています。

  時:20201024日(土)0~19 終了後、懇親会

  所:「猪飼野セッパラム文庫」(天王寺区細工谷2-14-8) 090-9882-1663(こうのすけ)

最寄駅:JR大阪環状線「桃谷駅」・「鶴橋駅」・大阪メトロ「谷町9丁目駅」「鶴橋駅」・近鉄「大阪上本町駅」(徒歩1015分)

参加費:800円・会員600円・学生無料 【要予約】 masipon@nifty.com

  催:コリアン・マイノリティ研究会(猪飼野セッパラム文庫内) https://sepparam-bunko.jimdofree.com/

 

「映像で見る朝鮮韓国在日」第52回上映会(資料上映) 解説:木村敬さん(ピリカ全国実・関西)

●『85年ぶりの帰還 アイヌ遺骨 杵臼コタンへ』(2017年、製作:コタンの会・北大開示文書研究会、25分) ●NHK報道特集「アイヌの魂を受け継ぐ」(2017年、25分) ●NHK『こころの時代~宗教・人生~』「アイヌ ネノ アン アイヌ」(2018年、60分)

日 時:10月17日(土)17:00~19:30 場 所:猪飼野セッパラム文庫・参加無料【要予約】 masipon@nifty.com

映画紹介:“ちかくてとおい、ぼくが住む町のお話”●『アイヌモシリ』(監督・脚本:福永壮志) 10月23日(金)公開 シネ・リーブル梅田

●2019/5/17

new!!

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■コリアン・マイノリティ研究会第185回 月例研究会

「アイヌ民族の近世から現代までの歴史をとらえよう―アイヌ新法制定にあわせ、その

歴史観を問う―」

木村 敬さん(ピリカ全国実・関西)

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2019年2月にアイヌ新法案が明らかにされました。しかし、アイヌ民族の中にはそれ

にかすかな望みをかけて好意的にとらえる人々もいる一方、集会・デモなどで抗議をす

るグループも出ています。それはアイヌ新法案が「保護政策がうまくいかず、生活が困

難になった」というアイヌ民族に対する侵略を認めていないあやまった歴史観からつく

られた法律であるため、先住民族と明記し差別禁止を盛り込んでいるものの、アイヌ民

族の先住権も自決権も認めていないものだからです。

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 アイヌ民族に対する侵略は明治期に突然はじまったものではありません。江戸時代に

作られた支配体制の上に近代化がおしすすめられます。また明治時代から、政策的に行

われた植民地支配は、やがて朝鮮・中国をはじめ、アジア侵略戦争へとつながっていき

ます。そしてアイヌ民族に対する差別意識は、そのような歴史の中で形成されて行った

ものであり、歴史観を問わずして、差別をなくすことができるはずがありません。だか

らこそ、このアイヌ新法案は新たな同化政策であると思うのです。

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 アイヌ民族の近世から現代までの歴史に注目することで、「日本人」が認識してこな

かった植民地主義にもとづく歴史を再確認し、現在進んでいるアイヌ政策の問題性を浮

き彫りにしたいと思います。

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参考:アイヌ政策推進会議(内閣官房アイヌ総合政策室) 

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/ainusuishin/policy.html

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日 時:2019年5月25日(土)17:30~19:30

場 所:猪飼野セッパラム文庫(大阪市天王寺区細工谷2-14-8)090-9882-1663(こうのすけ) 

最寄駅:JR大阪環状線「桃谷駅」・「鶴橋駅」・大阪メトロ「谷町9丁目駅」「鶴橋駅」・近鉄「大阪上本町駅」近くにコインパーキングあり

参加費:800円・会員600円・学生以下無料【要予約】

主  催:コリアン・マイノリティ研究会

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「映像で見る朝鮮韓国在日」第42回上映会

記録映像「大阪生野・朝鮮市場1990年10月」

(1990年、制作:山中速人、54分)

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防振スタビライザーを装着した当時としては最新の移動撮影技術で、商店街の店頭や

路地裏までを揺れのない安定した映像でシームレスに記録。約30年前の映像をご覧くだ

さい。

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●NHK『ひるどき日本列島』「ずらりキムチはオモニの味-大阪・鶴橋」(2001年、21分

NHK『西日本の旅』「大阪市生野区-御幸森商店街」(2009年、10分)

NHK『きらっと生きる』「プーミョンが街を行く~知的障害・李復明さん~」(2012年、30分)

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参考:映画『自転車でいこう』(2003年、杉本信昭監督)予告編   

https://www.youtube.com/watch?v=yZESPzBDA0Y

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5月17日(金)19:00~21:00 

猪飼野セッパラム文庫 

参加無料(カンパお願い)【要予約】

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■「猪飼野セッパラム文庫」開館4周年記念

猪飼野フィールドトリップ【入門編】

ガイド:藤井幸之助(猪飼野セッパラム文庫主宰)

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「猪飼野(いかいの)」は古代より朝鮮半島からの渡来人も多く、戦前戦後、東成区・

生野区にまたがった地域の地名で、在日朝鮮人の集住地域として知られていた。しかし

、1973年に町名改正で、地名としてはなくなった。

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 また、1980年代から90年代にかけてこの付近には「猪飼野朝鮮図書資料室」「学林図

書室」「青丘文化ホール」「カラ文化情報センター」など、朝鮮韓国在日に関する専門

図書館等があったが、様々な事情で今はない。

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 学生時代から「猪飼野朝鮮図書資料室」の運営に関わったり、「青丘文庫」の在日朝

鮮人史研究会関西部会に参加していたこともあって、この「猪飼野」に隣接した天王寺

区細工谷で、民家を利用して、誰もが利用できる、みんなのまちの人権図書館「猪飼野

セッパラム文庫」を2015年5月に開館した(???(セッパラム)とは朝鮮語で「東風/こ

ち」を意味し、「新しい風」の意味ももたせている)。キャッチフレーズは「1軒丸ご

と朝鮮韓国在日の図書資料でいっぱい、みんなのまちの人権図書館・チラシ図書館!」

。また、来年の開館5周年を機に、猪飼野への移転を検討中!!

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 今回は「猪飼野セッパラム文庫」開館4周年を記念して、文庫の見学をした後、猪飼

野フィールドトリップ【入門編】をおこなう。ふるってご参加ください。

コース:猪飼野セッパラム文庫⇒細工谷遺跡⇒鶴橋国際市場⇒疎開道路⇒御幸森神社⇒

御幸森朝鮮市場(生野コリアタウン)⇒大阪朝鮮第四初級学校⇒大阪市立御幸森小学校

⇒平野運河⇒懇親会場へ

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参考:「15年戦争下の生野区「猪飼野」の町」

https://jinken-kyoiku.org/heiwa/ik-miyuki1.html1

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5月26日(日)14:30~17:00 終了後、懇親会(参加費別途)

集合場所:「猪飼野セッパラム文庫」(大阪市天王寺区細工谷2-14-8) 

800円・大学生以下無料 

★配布資料準備の都合がありますので、必ずご予約ください。 ★終了後、懇親会(有

料) ★もちろん当日の飛び入りも歓迎!

主 催:猪飼野セッパラム文庫 http://sepparam-bunko.jimdo.com/

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●2019/2/8

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■コリアン・マイノリティ研究会第182回 月例研究会

小林よしのり氏「アイヌ民族否定論」批判とアイヌの歴史ならびに現代アイヌ民族の状況報告

門田晶(臨夏)さん(日本植民地文化史研究家)

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【プロフィール】台湾・政治大学台湾史研究所出身。在野の日本植民地研究者。北海道・琉球・台湾・朝鮮などの歴史や文化を研究。

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今年2019年正月、週刊『SPA!』1月15・22日合併号で連載中の「ゴーマニズム宣言」で、漫画家の小林よしのり氏がまたしても「アイヌ民族は存在しない」という「アイヌ・ヘイト」に繫がる論旨を展開しました。氏は過去にも『ゴーマニズム宣言』や個人誌『わしズム』のなかで、同様の論旨を繰り返しています。

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過去と今回の小林氏の発言に対し、日本国内の大方のアイヌ研究者は今まで通り沈黙を守っていますが、少数ながらもネットで批判発言をしている研究者もいます。ぼく門田もそれを受け、大阪で微力ながらも応援をすることにしました。

同時に、アイヌ民族の歴史や現代アイヌ民族の置かれた状況について、アイヌモシリ(植民地北海道)で得たぼくの知る限りでの情報を皆さんにご紹介します。

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【丹菊逸治さん(北海道大学アイヌ・先住民研究センター准教授)からのメッセージ】 

北海道を入植植民地として捉え、先住民族アイヌと和人移民の関係をきちんと分析していく研究が必要です。民族差別はさまざまに形を変えて存続していますが、根っこは同じだと考えています。皆さんの研究の進展を祈っております。

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日 時:2月23日(土)17:30~19:30

場 所:猪飼野セッパラム文庫(天王寺区細工谷2-14-8)090-9882-1663

参加費800円・学生以下無料【要予約】

主 催:コリアン・マイノリティ研究会会  https://sepparam-bunko.jimdo.com

 

 

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