☯이카이노 샛바람문고☯
■コリアン・マイノリティ研究会第241回月例研究会
「マイノリティ・ライツとしての民族教育―国際規準から日本の朝鮮学校政策をみる―」
岡本雅享(おかもとまさたか)さん(福岡県立大学人間社会学部教授)
21世紀の世界では、マイノリティ・ライツを牽引してきた欧米諸国で移民や難民の排斥運動が広がり、日本でも「在日特権」などの用語で、マイノリティが不当な利益を得ていると扇動・攻撃する憎悪の言説が目立つ。
マイノリティ・ライツは第一次世界大戦に伴う民族自決の補完措置として生まれた。特定の民族を主体として構築される民族国家の中で、主体になれない人々を保護する敗戦・新生国の義務として、国際連盟期の少数民族条約に盛り込まれ、国際人権法の嚆矢となったのである。それが第二次大戦後の国際連合の人権活動により、普遍的な人権へと発展し、充実化が図られてきた。
マイノリティ・ライツを保障した上で、マジョリティの意識を変革していくのが、本来の多文化主義だが、総務省主導の「多文化共生」施策では、諸外国の多文化主義では真っ先に対象となっている先住民族や旧植民地出身者が含まれていない。マジョリティによる負の歴史の犠牲になってきた人々への補償や名誉回復という視点が欠如している。その補償・回復措置としての民族教育や、民主主義が「多数決の暴力」に陥ることを防止するマイノリティ・ライツを、戦後日本が回避したことが「在日特権」論などに繋がっている関係性を考えたい。
民族教育の保障は、植民地化以来の同化政策への補償と回復措置としてあるべきマイノリティ・ライツの最たる課題である。日本の朝鮮学校政策を、国際連盟時代のアルバニア・マイノリティ学校に関する国際司法裁判所の判決などにも遡りながら、改めてマイノリティ・ライツの国際規準から見直してみたい。そしてこの間、国連の人権機関で行われ、打ち出されてきた民族教育をめぐる議論や勧告を挙げながら、民族教育の保障について考えたい。
参考文献:岡本雅享(まさたか)・上村英明・窪 誠・朴金(パクキム)優綺(ウギ)・ 朴(パク)君愛(クネ)(2024)『マイノリティ・ライツー国際規準の形成と日本の課題』(現代人文社)www.genjin.jp/book/b647367.html ※当日は会場で25%割引販売します。
日 時:2024年12月14日(土)18:00~20:00 終了後、望年会(実費)
場 所:NPO法人猪飼野セッパラム文庫(大阪市生野区新今里2-9-16)
近鉄奈良線「今里駅」から徒歩5分・地下鉄「今里駅」から徒歩10分・大阪コリアタウン東端から東へ徒歩15分
参加費:1000円・会員800円・学生・院生・U25無料
【要予約】 090-9882-1663 masipon2023@gmail.com ※望年会への参加の有無も
当日、会員登録可能(正会員6000円・賛助会員3000円)
主 催:コリアン・マイノリティ研究会(NPO法人猪飼野セッパラム文庫内)
https://sepparam-bunko.jimdo.com https://ameblo.jp/ikaino-sepparam/
■いかいのシネマ第73回上映会 12月14日(土)17:00~ ☯『朝鮮の子』(製作:在日朝鮮人映画集団、1954年、30分)――1952年、行政による廃校の危機から都立朝鮮人学校を守るために作られたドキュメンタリー映画。
■特別講演会「朝鮮半島の平和と韓国の現状ートランプ時代にどう向きあうか?」(使用言語:日本語)
南基正(ナム・キジョン)さん(ソウル大学日本研究所教授・同所長)
※約50分の講演のあと、参加者との意見交換をします。
南基正さんプロフィール:1964年生まれ。ソウル大学日本研究所教授・同研究所所長。ソウル大学外交学科を卒業し、東京大学総合文化研究科で博士号(国際関係論)を取得。東北大学法学部助教授および教授、国民大学(韓国)国際学部副教授を経て現職。また現代日本学会・韓国政治外交史学会(いずれも韓国)などで会長を務めた。東北アジア国際政治の文脈から日本の政治や日米同盟の展開を中心とした外交を分析している。さらに日本市民社会の平和運動にも関心を持つ。社会活動としては、大韓民国大統領直属政策企画委員会委員・外交部革新履行諮問委員会委員・KBS客員解説委員・民主平等社会のための全国教授研究者協議会常任共同議長などを務めた。
単著『基地国家の誕生―朝鮮戦争と日本・アメリカ』(2023、市村繁和訳、東京堂出版)
https://www.tokyodoshuppan.com/book/b10033829.html
共著『日韓関係のあるべき姿―垂直関係から水平関係へ』(2022、明石書店) https://www.akashi.co.jp/book/b614335.html ほか、多数。
ソウル大学日本研究所(2004-)https://ijs.snu.ac.kr/jp
日 時:2024年12月15日(日)16:00~18:00
場 所:NPO法人猪飼野セッパラム文庫(大阪市生野区新今里2-9-16)
近鉄奈良線「今里駅」から徒歩5分・地下鉄「今里駅」から徒歩10分・大阪コリアタウン東端から東へ徒歩15分
参加費:1000円・学生・院生・25歳以下500円
【新刊!】青柳純一(2024)『”平和社会”への道―韓国の革新党がめざす国』込み
交流会:18:30~ (参加費2000円・25歳以下1000円) チゲをつつきます。
【要予約】先着30名様 090-9882-1663 masipon2023@gmail.com ※交流会の参加の有無も
共 催:“平和社会”ネットワーク bunkokorea31@yahoo.co.jp
NPO法人猪飼野セッパラム文庫http://sepparam-bunko.jimdofree.com/
■コリアン・マイノリティ研究会第240回月例研究会
「神戸平和マップ」作成から広がったつながりと、見えてきた新たな課題」
小城(こじょう)智子さん(神戸平和マップをつくる会・神戸市立小学校元教員)
今回紹介する「神戸平和マップ」はもともと小中学校での平和学習に役立てたい、ということから始めました。戦争のあとを調べるために、戦争体験をされた方々のお話を聴きとることになりました。体験者の方々が家族にも話してこなかったことの重みも知りました。
また、「忠魂碑」や「教育勅語の碑」「満蒙開拓青少年義勇軍」のこと、“日本人”とされた朝鮮人の戦時下の暮らしや戦後のことなどもまだ神戸に残されていることもわかりました。
そして、学校だけでなく、労働組合やコープ活動をされる方々ともつながることになり、「戦跡ウォーク」の案内の機会も広がりました。今は次世代への継承を考えているところです。経過や発見と、今後の課題という辺りもお話しし、ご意見もいただければと考えています。
神戸平和マップをつくる会 https://kmap.sakura.ne.jp/
※当日は会場で『神戸平和マップ』(1000円)も販売します。
日 時:2024年11月30日(土)15:00~17:00 終了後、懇親会(実費)
場 所:NPO法人猪飼野セッパラム文庫(大阪市生野区新今里2-9-16)
近鉄奈良線「今里駅」から徒歩5分・地下鉄「今里駅」から徒歩10分・大阪コリアタウン東端から東へ徒歩15分
参加費:10000円・会員800円・学生・院生・U25無料
【要予約】090-9882-1663 masipon2023@gmail.com ※懇親会への参加の有無も
当日、会員登録可能(正会員6000円・賛助会員3000円)
主 催:コリアン・マイノリティ研究会(NPO法人猪飼野セッパラム文庫内)
https://sepparam-bunko.jimdo.com https://ameblo.jp/ikaino-sepparam/
■いかいのシネマ第72回上映会
11月30日(土)14:00~「神戸と戦争」に関する映像を見ます。ふるってご参加ください!
参加無料
卒論執筆に頑張っている学生たちに応援のことばをかけてあげてください。
■コリアン・マイノリティ研究会第238回月例研究会(大学生による卒業論文中間報告 会)
■「アイルランド語の実践と継承」
内田 環(奈良県立大学 地域創造学部 地域創造学科4回生)
私がアイルランドで出会った人々は、英語を日常的に使用していた。しかし私は、ア イルランド語を学ぶことができる学校に自分の子どもを通わせたいと話すアイルランド 人一家と出会った。なぜ彼らは、世界規模での共通語として認識されている英語話者で あるにもかかわらず、それに比べて圧倒的に話者の数が少ないアイルランド語を自分の 子どもに学ばせたいと思うのか。またそのアイルランド語の実践や継承はどのように行 われているのか考察する。
■「外国にルーツをある子どもへの差別のない学校環境作りのために」
安田悠希(高野山大学 文学部 教育学科4回生)
昨今、海外から移住する人が増えたり、ネットの発展により、差別という言葉を耳にす る機会が増えたように感じる。また、私自身、大学への進学で、生まれ育った生野区か ら出て、その地域(河内長野市)の小学校を見させてもらい、私の受けてきた教育が当 たり前でないことを初めて知った。また、生野区という地域が、様々なルーツを持つ人 が住んでいることを改めて感じた。そこで、国際クラブ(民族学級)に通っていた同級 生や元民族講師の方へのインタビュー、大阪市で取り組まれている国際クラブ(民族学 級)の歴史や取り組みから差別のない学校環境作りを考える。
■「大阪市における国籍条項撤廃運動について」
堀北明日香(京都橘大学 文学部 歴史学科4回生)
国籍条項とは、公権力の行使又は国家や地方自治体の意思形成への参画にたずさわる公 務員となることを志望する者には日本国籍を求めるという条項であり、大阪市では1990 年代の国籍条項撤廃運動により部分的な撤廃がなされ、現在では大阪市の制定する「外 国人職員の従事する職に関する要項」に沿って採用が行われている。本論ではこの国籍 条項撤廃運動について、大阪市、在日韓国人、大阪市民という三つの立場から考え、論 じていく。
9月28日(土)17:00~19:00
猪飼野セッパラム文庫
1000円・会員800円・学生・院生・U25無料 【要予約】090-9882-1663 masipon2023★gmail.com 懇親会への参加の有無も
【メディアでの掲載記事】
●「生野に人権図書館…〝民族〟との出会い、交流の拠点にも 猪飼野セッパラム文庫」『民団新聞』2016年2月24日ttps://www.mindan.org/old/front/newsDetailb69c.html
●「在日の変遷 猪飼野文庫 鶴橋に書籍やチラシ 資料1万点」『朝日新聞』2016年4月4日
●「会って、話して、理解しあえる社会を目指して―交流の場としての朝鮮学校・猪飼野セッパラム文庫」『朝鮮学校のある風景』2016年9月 https://www.urihakkyo.com/2016/09/25/an-021/
●憂楽帳「自画自賛を超えて」『毎日新聞』2016年10月4日
●【新年特集】韓日の友情揺るぎなく…交流の現場「藤井幸之助 猪飼野セッパラム文庫主宰 みんなのまちの〝人権図書館〟…「在日資料」がまるごと」『民団新聞』2019年1月1日https://www.mindan.org/news/mindan_news_view.php?cate=4&number=25004
●「大阪)セッパラム文庫、移転へ」『朝日新聞』2019年10月19日 https://www.asahi.com/articles/ASMBJ51BPMBJPTIL013.html
●「韓国・朝鮮を学べる場に 資料2万点所蔵、大阪の文庫が移転・拡充へ」『毎日新聞』2023年1月6日 https://mainichi.jp/articles/20230106/k00/00m/040/049000c
●「コリアタウン外れの新名所になるか 韓国の学生も来る私設図書館移転」『朝日新聞』2023年9月16日」https://www.asahi.com/articles/ASR9G651SR9GPTIL004.html
●「大阪・生野で学ぶ人権 2万点所蔵の民間図書館が移転オープン」『毎日新聞』2023年9月26日https://mainichi.jp/articles/20230926/k00/00m/040/151000c
●ソン・ジュンナン「そうだ、楽しく飛び出そう」在日総合誌『抗路』11号、2023年12月、抗路舎(リニューアルオープンの写真掲載)
●藤井幸之助「NPO法人猪飼野セッパラム文庫 みんなの居場所・まちの人権図書館 朝鮮/韓国/在日を知ろう―猪飼野から世界へ⇔世界から猪飼野へ」『季刊・現代の理論』第37号(web版)2024年2月 https://gendainoriron.jp/vol.37/rostrum/fujii.php
●「行ってみませんか? みんなのまちの人権図書館 猪飼野セッパラム文庫」『人民新聞』No.1822(2024年3月5日)
■コリアン・マイノリティ研究会第237回月例研究会
「在日朝鮮人と朝鮮語―済州島(チェヂュド)方言使用の100年史」その2
宋実成(ソンシルソン)さん(題名のない講演会/「ソン・ジャーナル」主宰・猪飼野セッパラム文庫スタッフ)
報告者は2023年8月のコリアン・マイノリティ研究会第225回月例研究会で、済州島にルーツのある在日朝鮮人の言語使用について通史的な視点からお話しした。今回はその続きである。
今回取り上げる話題は以下の通りである。
①済州島と済州島方言の背景、②在日朝鮮人社会における済州島出身者、朝鮮語方言の継承・使用能力における諸傾向、③高齢2世が家庭で受けた漢文教育、④済州島出身者が触れた朝鮮語の歌謡・芸能、⑤在日文学と済州島方言、⑥在日特有の日本語使用、⑦在日朝鮮人の日本語と日本人の日本語は同質なのか、⑧在日朝鮮人の言語使用への視点、⑨在日朝鮮人の言語研究が移民言語研究・一般言語研究に貢献できる可能性。
【参考文献】
宋実成 2010「在日朝鮮人による朝鮮語方言の継承・使用について-幼少期に渡日した1世と日本 で生まれ育った2世の事例」『ことばと社会』12、三元社
宋実成 2013「コリアンコミュニティ」『多言語社会日本』三元社
宋実成 2013「キーワードでつづる在日朝鮮人と朝鮮語」『民博通信』142
日 時:2024年8月24日(土)17:00~19:00(終了後、懇親会(実費)
場 所:NPO法人 猪飼野セッパラム文庫
大阪市生野区新今里2-9-16 もと辻本写真館1階 新今里公園北側
近鉄奈良線「今里駅」から5分・地下鉄「今里駅」から10分
大阪コリアタウン東端から東へ徒歩15分
参加費:1000円・会員800円・学生・院生・U25無料
【要予約】090-9882-1663 masipon2023@gmail.com 懇親会への参加の有無も 当日、会員登録可能(正会員6000円・賛助会員3000円)
主 催:コリアン・マイノリティ研究会
■コリアン・マイノリティ研究会第236回月例研究会 「コリア系移住者の民族継承―教育・文化・地域に着目してー」 安本博司(和歌山大学日本学教育研究センター准教授) 本発表は、2017年に大阪府立大学に提出した博士学位論文『コリア系移住者の民族継 承』についてである。 file:///C:/Users/Owner/Downloads/CV_20240616_2016990090.pdf 博士論文の研究目的は、コリア系移住者(韓国人ニューカマー「以下NC」、朝鮮族、 在日コリアン)の親はどのような要因の影響を受けて、子どもに民族継承をするのかを 明らかにすることである。ここで言う民族継承とは、教育戦略と文化伝達を通して韓国 朝鮮人としてのアイデンティティをもたせるための行為である。また、「大阪」という 在日の集住地域に焦点をあて、人びとの「接触」に注目し比較分析している。 「はじめに」では、筆者の在日としてのライフを振り返り、いかなる経験から問題意 識をもつに至ったのかを述べた。第1章では、先行研究を検討し課題を導出した。その 課題とは、①移住の背景、社会的位置づけと教育戦略との関わり、②社会的上昇とそう でない教育戦略との違い、③民族継承におけるジェンダー、④人びとの「接触」と民族 継承との関わり、⑤コリア系移住者間の比較である。第2章では、韓国人NC8名のイン タビュー調査、第3章では、朝鮮族11名のインタビュー調査、第4章では、在日コリアン 女性10名のインタビューデータとエスニック団体に関わる在日5名のインタビューデー タと40名のアンケート調査の結果を示した。第5章では、⑤コリア系移住者間を比較し 、「おわりに」では、課題、調査継続の必要性を述べた。 本発表では、「はじめに」「第1章」「第4章」について触れる。また、これに関連し て2020~2023年まで実施した科研調査(在日集住地域とエスニシティ表出との関連の有 無)ついても発表する。いずれも詳細は、当日に発表する。 安本博司(2019)『コリア系移住者の民族継承をめぐってー教育戦略と文化伝達』( ひつじ書房) 7月20日(土)17:00~19:00 終了後、懇親会(実費) 猪飼野セッパラム文庫 1000円・会員800円・学生・院生・U25無料 【要予約】090-9882-1663 masipon2023★gmail.com 懇親会への参加の有無も 主 催:コリアン・マイノリティ研究会 NPO法人猪飼野セッパラム文庫内(大阪市生野区新今里2-9-16) https://sepparam-bunko.jimdo.com https://ameblo.jp/ikaino-sepparam/ ■第1回チョゴリの折り紙教室(チマ・チョゴリとパヂ・チョゴリを作ります) 植田末子さん(在日2世) 7月27日(土)14:00~15:30 猪飼野セッパラム文庫 参加無料(ハサミ持参)準備の都合上、要予約
■コリアン・マイノリティ研究会第235回月例研究会
「帝国主義国家権力をふりかざす入管の実態~当事者の立場に立った支援の現場から~」
小堀百花(こぼりももか)さん(TRY~外国人労働者・難民と共に歩む会~)
私たちTRYは関西一円の学生・市民を中心として、難民など帰国することができない外国人への支援活動をしています。大阪入管収容場への面会活動や普及活動などを通して、入管による被収容者に対する人権侵害を見張り、社会へ知らせていく活動を行っているほか、障碍者差別やパレスチナ問題などあらゆる社会的差別、民族抑圧を許さず、当事者の立場に立つという理念と活動原則の下で支援活動を行っています。
収容されている外国人に対する暴力や、収容施設内での死亡事件が起こっても、入管の責任が問われないまま「密室の人権侵害」が横行し、動物以下の扱いが容認されているのが日本の入管収容施設の実態です。
戦後、旧植民地出身者に対する支配管理を目的として作り出された戦後入管体制は、入管の業務や対象が変化した現代においても、支配管理の本質は変わっていません。
当日は、市民の目から隠された入管の現場で何が起きているのか、そしてTRYの支援活動について扱いながら、わたしたちに何ができるのかを一緒に考え、学びと交流を深められる機会にしたいと考えております。この6月10日に施行される改悪入管法についても扱う予定です。
TRY~外国人労働者・難民と共に歩む会~ https://try-together.com
2024年6月22日(土)17:00~19:00 終了後、懇親会(実費)
場 所:NPO法人 猪飼野セッパラム文庫(生野区新今里2-9-16 もと辻本写真館1階)新今里公園北側 近鉄奈良線「今里駅」から5分・地下鉄「今里駅」から10分、大阪コリアタウン東端から東へ徒歩15分
参加費:1000円・会員800円・学生・院生・U25無料
【要予約】090-9882-1663 masipon2023@gmail.com 懇親会への参加の有無も 当日、会員登録可能(正会員6000円・賛助会員3000円)
主 催:コリアン・マイノリティ研究会 NPO法人猪飼野セッパラム文庫内(〒544-0001 大阪市生野区新今里2-9-16)
https://sepparam-bunko.jimdo.com
https://ameblo.jp/ikaino-sepparam/
■猪飼野フィールドトリップ【入門編】(コリアン・マイノリティ研究会第234回月例研究会)
案内:藤井幸之助(猪飼野セッパラム文庫代表理事・同志社大学嘱託講師)
5月19日(日)13:00~JR鶴橋駅中央改札口「つるの広場」集合
近鉄(阪神線乗り入れ)・JR 環状線・大阪メトロ線「鶴橋駅」
コース:鶴橋国際マーケット⇒古書「楽人館」⇒疎開道路⇒古本とカフェ「ツルモモ」⇒彌栄(ヤエイ/ヤエ)神社⇒ギャラリーSalto⇒御幸森天神宮(王仁/ワンイン博士歌碑)⇒大阪コリアタウン(旧御幸森商店街)⇒旧大阪朝鮮第四初級学校⇒いくのパーク(旧大阪市立御幸森小学校)⇒大阪コリアタウン歴史資料館(300円・学生100円)⇒御幸森第2公園(韓国風公衆トイレ・トルハルバン)⇒平野川・猪飼野新橋⇒今里中央通会⇒「猪飼野セッパラム文庫」
※時間の都合で行程を省略する場合もあります。
※終了後、文庫奥庭で七輪炭火焼肉(有料)。
参考:「15年戦争下の生野区「猪飼野」の町」
https://jinken-kyoiku.org/heiwa/ik-miyuki1-j.html
1000円・会員800円・学生・院生・U25 無料【要予約】懇親会参加の有無も
masipon2023@gmail.com
主 催:NPO法人猪飼野セッパラム文庫
■NPO法人猪飼野セッパラム文庫第3回定期総会
【特別企画】 猪飼野出身の芸人マルセ太郎を知っていますか?
マルセ太郎舞台映像上映&梨花(ストーリーテラー)トークショー
上映:スクリーンのない映画館『泥の河』(お笑い:45分・映画語り:80分)
『マルセを生きる!―芸人マルセ太郎に魅入られた人たち』(2023年、クリエイツかもがわ)
2001年に他界した芸人マルセ太郎(1933年、猪飼野生まれ、民族名金均?(キムギュンホン)、享年67歳)。「スクリーンのない映画館」をはじめとする比類なき芸の数々。その芸に惚れ込み、支えた、全国各地の50名による、演じ手と客という関係を越えた証言集。
また、娘(梨花)息子(金竜介:弁護士)によるマルセ論やこぼれ話に加え、生前に講師として笑いや語りの方法について伝授したマルセ語録も掲載。当日会場で販売あり。
梨花トークショー:マルセ太郎舞台映像を鑑賞した後に、マルセ太郎の娘で、本書編者の梨花さんがマルセの話芸を継いだひとりとして、マルセと証言者について語ります。
また、済州島⇔大阪築港をむすぶ「君が代丸」就航から100年。梨花さんのハラボヂ(祖父もこの船に乗って1924年に済州島から大阪へやってきました。娘さん(マルセ太郎の孫)は逆に昨年、看護学を学ぶために済州大学校へ留学を果しました。経験談から4世代にわたる長い移住のファミリーヒストリーに触れる機会とします。
【プロフィール】東京生まれの在日朝鮮人3世。マルセ太郎の娘。20代の頃、世界17ヶ国を旅し、その時に見聞きした雑話を「動くエッセイ」と題し、舞台で物語る。ZAINICHI学というものが欧米で研究される時代が到来する今、トークで異文化の架け橋となるべく奮闘中。
6月2日(日)13:30~17:45 終了後、懇親会(実費)
第1部(13:30~14:30)第3回定期総会(活動報告・会計報告・活動方針ほか)
第2部(14:45~17:45)「マルセを生きる!」上映&トークショー(ゲスト:梨花)
猪飼野セッパラム文庫
第1部:定期総会【無料】
第2部:「マルセを生きる!」【投げ銭】
※会員でない方のご参加も大歓迎です。
第2部【要予約】先着30名 090-9882-1663 masipon2023@gmail.com 懇親会への参加の
有無も
主 催:NPO法人猪飼野セッパラム文庫
熊野は“よみがえりの聖地”と言われています。新たな命を授かる場所でもあります。
【関東大震災朝鮮人・中国人虐殺101年・済州島4.3事件・阪神教育闘争76年・朝鮮戦争停戦71年関連企画】
■「熊野の朝鮮人追悼集会」バスツアー(コリマイ研第233回月例研究会)4月27日(土)~28日(日)1泊2日
JR鶴橋駅前7:45集合、8:00出発(緊急連絡先:090-9882-1663)
■木本で虐殺された李基允(イギユン)さんと裵相度(ぺサンド)さんの追悼集会
4月27日(土)13:30~
「三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者(李基允氏・裵相度氏)の追悼碑」前(木本トンネル熊野側入口)JR熊野市駅から約1キロ(駅改札を出ての東方向、尾鷲方面に向かって)
■紀州鉱山で亡くなった朝鮮人の追悼集会
4月28日(日)11:00~
JR熊野市駅より紀和町板屋行きのバスで、終点で下車
熊野市「紀和鉱山資料館」・道の駅「熊野」・「板屋久郎兵衛の里」の道路向い
追悼集会はいずれも【参加無料】
ツアー参加費:1万5000円・大学生以下7000円(バス代・宿泊費・夕食・朝食代・お花代など)定員25名(先着順)
【要申込み】masipon2023@gmail.com
※27日の昼食は弁当持参 ※参加費の減免あり。ご相談ください。
宿 泊:湯元山荘「湯ノ口温泉」(源泉かけ流し)ゆっくりおつかり下さい。 https://www.seiryusou.com/yunokuchi/index.html
主 催:熊野・朝鮮から歴史をつむぐ会
バスツアー企画:NPO法人 猪飼野セッパラム文庫
【参考】
●名古屋テレビ「朝鮮人労働者2人殺害「木本事件」を知っていますか?「隠されている限り、お互い傷は癒えることはない」」
https://www.nagoyatv.com/news/?id=020580
●名古屋テレビ『テレメンタリー2023』「ほとぼり~1926 木本事件を追う~」(2023年、24分45秒)
https://www.dailymotion.com/video/x8rp0zn
■コリアン・マイノリティ研究会第232回月例研究会
「熊野の朝鮮人を追悼するー植民地主義の犠牲者と向き合って生きる」
斉藤日出治さん(熊野・朝鮮から歴史をつむぐ会・大阪産業大学元教授)
「熊野・朝鮮から歴史をつむぐ会」は30年以上にわたって三重県の熊野を訪問し、かつて現地で命を落とした朝鮮人と向き合う取り組みをしてきました。https://sites.google.com/view/kinomotokisyuukouzannhainandao/
ひとつは、1926年に木本(きのもと)町で武装した地元住民に惨殺された李基允(イギユン)さんと襄相度(ぺサンド)さん(「木本事件」と呼ばれています)、もうひとつは、紀和町にあった紀州鉱山にアジア・太平洋戦争下の1940年代に朝鮮半島から連行され、労働を強いられたうえ故郷にもどることなく熊野で絶命した35名の朝鮮人です。
これらの朝鮮人の命を奪ったもの、それは、植民地主義および侵略戦争というこの国の歴史から発しています。しかし同時に、この死は朝鮮人を「不逞鮮人」と名指し、殺してもかまわない存在とみなしてきたこの国の地域社会の内部から発してもいます。
そしてそのような朝鮮人に対する向き合い方は、この国の敗戦とともに消え去ったのではなく、現在のこの国のいたるところで再現されています。「木本事件」の2年ほど前に関東大震災が発生し、その際に関東住民が武装して数千人にもおよぶ朝鮮人を虐殺しましたが、100年経ったいまもなお、その事実すらあいまいにされ、朝鮮人に対するヘイトスピーチやヘイトクライムが頻発しています。
過去の植民地主義の犠牲者と向き合うことは、このような植民地主義を内面化して成り立つ現在の社会のありかたと向き合うことを意味します。非正規労働者・女性・心身障碍者・ハンセン病患者・被差別部落・外国人労働者・少数民族といった社会的弱者に対する共感的想像力をいちじるしく衰弱させたこの国の市民社会のありかたを根底で規定しているのは、このような植民地主義を内面化する歴史に起因しています。
わたしたちの熊野における取組を紹介すると同時に、その取り組みから見えてくるわたしたちの現在の社会を再考する機会にしたいと思います。
名古屋テレビ『テレメンタリー2023』「ほとぼり~1926 木本事件を追う~」(2023年、24:45)上映
★熊野の朝鮮人追悼集会★ 2024年4月27日(土)~28日(日) みなさん、ご参加ください。バスツアー有。
日 時:2024年3月23日(土)17:00~19:00
終了後、奥庭で七輪炭火焼肉懇親会(実費)
場 所:NPO法人 猪飼野セッパラム文庫(大阪市生野区新今里2-9-16 もと辻本写真館1階)新今里公園北側
近鉄奈良線「今里駅」から5分・地下鉄「今里駅」から10分
大阪コリアタウン東端から東へ徒歩15分
参加費:1000円・会員800円・学生・院生・U25無料
【要予約】090-9882-1663 masipon2023@gmail.com 懇親会への参加の有無も
当日会員登録可能(正会員6000円・賛助会員3000円)
主 催:コリアン・マイノリティ研究会
NPO法人猪飼野セッパラム文庫内(〒544-0001 大阪市生野区新今里2-9-16)https://sepparam-bunko.jimdo.com
https://ameblo.jp/ikaino-sepparam/
■コリアン・マイノリティ研究会第231回月例研究会
「日系アメリカ人再定住の背景―2世学生の中西部大学進学を中心に―」
横山香奈(大阪工業大学講師)
日系アメリカ人研究においては、「排日運動や強制収容」という劇的な事件が際立って研究対象として着目されてきた。
また、教育達成度や社会進出度、経済的達成度も高い日系アメリカ人はモデル・マイノリティと表象され、その「成功物語」の側面も研究対象として強い関心が寄せられてきた。
しかし、日系アメリカ史全体を俯瞰すると、「強制収容が終了し、成功物語として表に出てくるまでの期間」、つまり「収容所退去から再定住」についての期間の研究がまだ充実していないことが、戦時民間人転住・収容に関する報告書でも指摘されている。
本研究においては、近年活発にデジタル公開されつつあるアーカイブ史料を新たに発掘することで、先行研究の少ない「収容所退去から再定住」の期間の考察を補填し、日系アメリカ人研究をより多角的な視点から問い直すことを目的とする。
プロフィール:米国セントクラウド州立大学学士課程(言語学)・修士課程(第二言語としての英語教授法)を経て、大阪大学大学院博士課程修了。博士(言語文化学)。著書に『ハワイ日系人の教育観とアイデンティティ―オーラルヒストリーから辿る「モデル・マイノリティ」への道』(2020、明石書店)がある。
日 時:2月24日(土)17:00~19:00 終了後、懇親会(実費)
場 所:NPO法人猪飼野セッパラム文庫
参加費:1000円・会員800円・学生・院生・U25無料
【要予約】090-9882-1663 masipon2023@gmail.com
主 催:コリアン・マイノリティ研究会(猪飼野セッパラム文庫内)
■第12回猪飼野セッパラム文庫ゼミナール
「ピース・コリア―日・米・韓三国同盟と私たち」
青柳純一さん(金起林/キムギリム記念会共同代表・翻訳家)
キャンプ・デービッドでの日米韓首脳会談やガザ・パレスチナへのイスラエルの侵攻があったことで、問題意識はより明確になってきました。昨年の『現代日韓60年史―朝鮮停戦体制を終戦・平和へ』(アジェンダ・プロジェクト、https://agenda-project.com/HTML5/product/public030/ 当日販売)の刊行も、ある意味でこれと関連しています。
現在刊行を準備中の白楽晴/ペンナクチョンの翻訳書と南基正/ナムギヂョン『基地国家の誕生』の紹介も合わせ、「朝鮮停戦体制を終戦・平和へ」の動きを本格的に準備していきたいと思います。
ただ、日本人の側から積極的に「ピース・コリア」を基軸に据える意味が理解してもらえれば、話は進むと思います。そのためにも、日・米・韓(実は、米・日・韓)三国同盟にどう対処するか、日韓市民レベルのネットワークの質が問われています。
みなさんとの意見交換を楽しみにしています。
<プロフィール>1949年東京生まれ。東北大・大阪外大・大阪教育大で学び、高校・大学講師を経て、1990年より韓国の光州・釜山・全州の大学で14年間の教員生活。帰国後は、翻訳家として盧武鉉/ノムヒョン大統領と白楽晴(文芸評論家・ソウル大学校名誉教授)の著作を翻訳し、紹介する。訳書は20冊程度。主な著書は『韓国民主化100年史―三・一独立運動からキャンドル革命へ』(新幹社、2019)・『被ばく者差別をこえて生きる―韓国原爆被害者2世金亨律/キムヒョンニュルとともに』(三一書房、2014)。監訳書に白永瑞/ペクヨンソ編『百年の変革―三・一運動からキャンドル革命まで』(法政大学出版局、2021)など。季刊雑誌『アジェンダー未来への課題』に「韓国市民社会と学びあう日本市民」を連載中。
●青柳純一「朝鮮戦争停戦から70年ー朝鮮停戦体制を終戦・平和へ」(『アジェンダ』創刊20周年記念イベント、2023年7月30日)https://www.youtube.com/watch?v=BY67nzPv1HI
2月3日(土)18:30~20:00
猪飼野セッパラム文庫(生野区新今里2-9-16もと辻本写真館1階)
近鉄奈良線「今里駅」から5分・地下鉄「今里駅」から10分、新今里公園北側
大阪コリアタウン東端から東へ徒歩15分
参加費:500円・会員300円・学生・院生・U25無料
当日会員登録可能(正会員6000円・賛助会員3000円)
【要予約】090-9882-1663 masipon2023@gmail.com
主 催:NPO法人猪飼野セッパラム文庫
■コリアン・マイノリティ研究会第230回月例研究会
「戦後、在日朝鮮人集落をめぐる表象と立ち退き―1950年代を中心に―」
本岡拓哉(同志社大学人文科学研究所専任研究員(助教))
第2次世界大戦後、日本の都市では、戦災跡地や建物疎開跡地、河川敷をはじめ放置された公有地などの空閑地に在日朝鮮人が暮らす集落が生成していった。
しかし、1950年代以降、そうした集落は不衛生な状態や住民の反社会性など「社会問題発生地域」としてメディアで報じられ、さらには土地の「不法占拠」状態も問題となっていった。
その後、行政当局や地権者たちは「不法占拠」状態の解消のため、集落内の建物を撤去し、住民たちは立ち退きとなり、ほとんどのコミュニティは消滅していった。
今回の報告では、戦後に生成した在日朝鮮人集落に対する「社会問題発生地域」といった表象と「不法占拠」問題の解消としての立ち退きという実践がいかに接合していったのか、1950年代におけるローカルおよびナショナルスケールでの展開を改めて問い直してみたい。
そして、その際、「第三国人」表現といった差別、排除的な言説を含めて、「在日朝鮮人」という要素がいかに関与したのか、具体的な事例を通じて考えてみたい。
2024年1月20日(土)17:00~19:00 終了後、新年会(実費)
NPO法人猪飼野セッパラム文庫(大阪市生野区新今里2-9-16 もと辻本写真館1階)近鉄奈良線「今里駅」から5分・地下鉄「今里駅」から10分、新今里公園北側。近くにコインパーキングあり。
大阪コリアタウン東端から東へ徒歩10分
参加費:1000円・会員800円・学生・院生・U25無料
【要予約】090-9882-1663 masipon2023@gmail.com 当日会員登録可能(正会員6000円・賛助会員3000円)
主 催:コリアン・マイノリティ研究会
NPO法人猪飼野セッパラム文庫内(〒544-0001 大阪市生野区新今里2-9-16)https://sepparam-bunko.jimdo.com
■三上智恵監督『沖縄、再び戦場(いくさば)へ(仮)』スピンオフ作品上映会 https://okinawakiroku.com/
東アジアの平和を実現し、世界の平和をつくっていくために
「猪飼野セッパラム文庫」は朝鮮/韓国/在日を知ろう!をテーマに活動している私設図書館です。それなのになぜ沖縄?とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
1953年の朝鮮戦争“休戦”から70年を迎えた今年も“終戦”には程遠く、日米韓3ヶ国の軍事同盟が中華人民共和国・朝鮮民主主義人民共和国を仮想敵国にし、着々と戦争の準備を進めています。
日本国は「拉致」問題・核開発などを理由に、朝鮮民主主義人民共和国といまだに国交を結ばずにいます。朝鮮学校に対する差別も平然とおこなっています。
このままでは第2次朝鮮戦争の勃発を招きかねません。いまこそ民衆が国際連帯して、それを阻止し、平和な東アジアをつくっていかなければなりません。
そこで、みんなでスピンオフ作品[派生作品(本編と関係はあるが直接的な続編ではない作品)]をみることで、まずは私たちの暮らす東アジアの平和の意味を考えてみませんか?
日 時:2023年10月21日(土)①14:00~、②18:00~(2回上映)
沖縄関連書籍展示(申し訳ありませんが、上映中は閲覧室はご利用になれません)
場 所:猪飼野セッパラム文庫(大阪市生野区新今里2-9-16 もと辻本写真館1階)
近鉄奈良線「今里駅」から5分・地下鉄「今里駅」から10分、新今里公園北側
参加費:500円【要予約】 masipon@nifty.com 090-9882-1663 当日の飛び入り参加も可!
主 催:NPO法人猪飼野セッパラム文庫
■コリアン・マイノリティ研究会第227回月例研究会
みんなで街を歩こう!猪飼野(いかいの)フィールドトリップ【入門編】
案内:藤井幸之助(NPO法人 猪飼野セッパラム文庫代表理事・同志社大学嘱託講師)
長く暑い夏も終わり、街歩きには絶好の季節になりました。2023年春、「NPO法人猪飼野セッパラム文庫」は、念願の生野区新今里への移転を終え、この秋9月23日・24日にリニューアルオープンしました。現在、図書資料を鋭意整理中です(ボランティア募集中!)。
今回のフィールドトリップは鶴橋駅から国際マーケット・疎開道路・大阪コリアタウンを通り、新たなアジアタウンともいうべき新今里を歩いた後、「猪飼野セッパラム文庫」を見学していただきます。終了後は今里中央通会の韓国中華料理店でランチを! 友人・知人・ご家族もお誘いあわせて、ご参加ください。
日 時:2023年10月28日(土)10:30~13:30 雨天決行 終了後、ランチ(別途実費)
場 所:JR鶴橋駅1階中央改札口「つるの広場」集合
コース:鶴橋国際マーケット⇒古書「楽人館」⇒疎開道路⇒古本とカフェ「ツルモモ」⇒彌栄(ヤエイ/ヤエ)神社⇒Gallery Salto⇒御幸森天神宮(王仁(ワンイン)博士歌碑)⇒大阪コリアタウン(旧御幸森商店街)⇒旧大阪朝鮮第四初級学校⇒いくのパーク(旧大阪市立御幸森小学校)⇒大阪コリアタウン歴史資料館(入館料300円)⇒平野川⇒今里中央通会⇒「猪飼野セッパラム文庫」 ※終了後、韓国中華料理「紫金城」でランチ。
参考:「15年戦争下の生野区「猪飼野」の町」 https://jinken-kyoiku.org/heiwa/ik-miyuki1-j.html
参加費:一般1000円・会員800円・学生・院生・U25無料 【要予約】
★「猪飼野アクセスマップ」ほか、配布資料準備の都合がありますので、必ずご予約ください。 masipon@nifty.com
★当日の会員登録(正会員6000円・賛助会員3000円)で会員料金。
★もちろん当日の飛び入りも歓迎!
主 催:NPO法人 猪飼野セッパラム文庫
■「猪飼野セッパラム文庫」リニューアルオープン(内覧会・茶話会)
9月23日(土)・24日(日)12:00~19:00
23日(土)13:00~ 新今里練歩き、ケセランぱさらん音曲パラダイスショー&渡部八太夫
14:00~ ライブ https://www.facebook.com/ongyoku/
24日(日)12:30~ ちすん&すだっちライブ
https://www.facebook.com/jiseung.lee.779
猪飼野セッパラム文庫(生野区新今里2-9-16)
参加無料
■開館開始:9月30日(土)~ 毎週土日11:00~18:00
来館前にご連絡をいただければ幸いです。もちろんふらっと寄っていただいてもかまいません。
※開館日以外についてはご相談ください。可能な限り対応いたします。
■コリアン・マイノリティ研究会第226回月例研究会
「私にとっての朝鮮人元BC級戦犯問題~伯父李鶴来/イハンネの生き様から学んだこと~」
姜秀一/カンスイル(猪飼野セッパラム文庫運営委員)
私の伯父、李鶴来(イハンネ)(1925-2021)は第二次大戦中、17歳の時に「死の鉄道」と呼ばれたタイとビルマを結ぶ「泰緬鉄道」の連合国軍捕虜収容所の捕虜監視員となりました。鉄道工事の現場では、日々の過酷な労働、食料・医薬品の慢性的な不足、伝染病の蔓延により、多くの捕虜が命を失いました。
戦後、伯父はオーストラリアの軍事裁判でBC級戦犯として裁かれ、21歳の時に捕虜虐待の罪で死刑判決を受けました。その後、死刑執行は回避されましたが、31歳まで東京のスガモプリズンに収容され、1952年、サンフランシスコ平和条約発効後は、それまで有していた日本国籍を喪失したことにより、当然受けるべき軍人軍属の恩給支給の対象外とされたのです。
この「都合のいい時は日本人、都合の悪い時は朝鮮人」という不条理な扱いに対して、伯父は「戦犯」仲間とともに、粘り強く裁判や立法化に向けての国会議員への働きかけ等の活動を行ってきましたが、2年前に96歳で人生に幕を下ろしました。
在日3世として大阪で生まれ育った私にとって、物心がついた頃は伯父に対して、遠く(東京)に住んでいる「何かの活動」をしているタクシー会社の経営者という印象を持っていました。その後、年齢を重ねるにつれて、その活動とは何なのか、何のためにその活動を伯父がしているのかを徐々に理解していったのです。
私が理解をしていく過程で、伯父は私にたくさんの学びを与えてくれました。私のこれまでの人生の節目節目でも伯父の存在を意識せざるを得ない局面がたくさんありました。
今回は、私が生まれてから今に至るまでの人生を振り返って、伯父からどんな影響を受けて今に至っているのか、どんな思いでBC級戦犯問題と向き合ってきたかを話させていただきます。
【参考文献】李鶴来(イハンネ)(2016)『韓国人元BC級戦犯の訴え―何のために、誰のために』梨の木舎
9月30日(土)17:00~19:00
猪飼野セッパラム文庫
1000円・会員800円・学生・院生・U25無料 要予約 masipon@nifty.com
※当日会員登録可能(正会員6000円・賛助会員3000円)
コリアン・マイノリティ研究会 第225回月例研究会
「在日朝鮮人と朝鮮語 ーー済州島方言使用の100年史ーー」
宋実成さん(「題名のない講演会」弁士・在野研究者)
2023年は、関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年であり、報告者の父方の祖父が済州島/チェヂュドから日本にやって来て100年目、母方の祖父が来て95年目の年でもある。
報告者は近年、朝鮮語を糸口に在日朝鮮人の100年史を振り返る必要性を感じてきた。その第一弾として、報告者のルーツの言語である済州島方言が在日朝鮮人社会で1世紀にわたって使用されてきた諸様相について報告する。
朝鮮語諸方言の概観、1世による済州島方言の維持、2世による継承、2世以降の世代による「部分的話者性」と単語レベルでの使用など、世代と言語の関係性を考察する。そして、在日の済州島方言と現在の済州島の済州島方言の違い、家族・兄弟・親族間での方言使用能力の有無・人名の方言音での発音にも触れる。
家庭・教育・儀礼・商売での方言の使用と影響、読み書き・出版物における方言の影響など、言語使用の場面についても述べる。済州島方言と朝鮮半島諸方言間の「不通性」、済州島方言話者の朝鮮標準語習得と使用、朝鮮への帰国者による済州島方言使用、済州島ルーツの在日芸能人と済州島方言・近現代朝鮮語諸方言の系統についても考察を試る予定である。
【参考文献】
・宋実成(2010)「在日朝鮮人による朝鮮語方言の継承・使用について―幼少期に渡日した1世と日本で生まれ育った2世の事例」『ことばと社会』12号、三元社
・宋実成(2013)「コリアンコミュニティ」『多言語社会日本』三元社
・宋実成(2013)「キーワードでつづる在日朝鮮人と朝鮮語」『民博通信』142
日 時:2023年8月19日(土)17:00~19:00
終了後、懇親会(七輪焼肉・実費)
場 所:NPO法人 猪飼野セッパラム文庫
(大阪市生野区新今里2-9-16 もと辻本写真館1階)
近鉄奈良線「今里駅」から5分・地下鉄「今里駅」から10分、新今里公園北側
参加費:1000円・会員800円・学生以下無料
【要予約】 090-9882-1663 masipon@nifty.com
当日会員登録可能(正会員6000円・賛助会員3000円)
主 催:コリアン・マイノリティ研究会
NPO法人猪飼野セッパラム文庫内
コリアン・マイノリティ研究会第223回月例研究会
自著を語る:『現代日韓60年史―朝鮮停戦体制を終戦・平和へ』
青柳純一(金起林(キムギリム)記念会共同代表、「国葬反対」訴訟仙台原告団)
戦後の日本は隣国コリアの人々をパートナーとして認めることなく、旧来の差別意識に基づいて冷遇する社会を今も維持している。そこでは、近代日本の「植民地支配の歴史」と朝鮮戦争がもたらした現状にはほとんど触れない。
この現実を直視し、拙著『現代日韓60年史―朝鮮停戦体制を終戦・平和へ』(アジェンダ刊、2023年7月)では、「植民地時代の歴史」を異なる立場から共有する「日本と韓国の現代史」を並記し、時期区分は日本中心ながら国際情勢の変化にも留意した。
特に米ソ冷戦体制が解体した1991年を節目に二分し、日韓60年史の基軸として停戦協定後に形成された「朝鮮停戦体制」に着目した。これは現在のウクライナ戦争がいずれ迎える停戦後の状況を意識したが、70年続いた「朝鮮停戦体制」ができるだけ早く、できるだけ穏便に、終戦・平和体制へと向かうようにとの思いも込める。
今回は、拙著の刊行を機に「第2の戦後」を準備するための諸課題を検討し、学びながら行動するミニ学習会のネットワークを提案したい。その際、昨年9月強行された「アベ国葬」を思い返し、これへの賛否をリトマス試験紙として選挙に活用する意味もあわせて提案したいと思う。
★当日は会場で新著の販売も行う。
★青柳純一さんの著書・訳書ブックリスト
https://honto.jp/netstore/search/au_1000186069.html
日 時:2023年7月29日(土)17:00~19:00
終了後、懇親会(実費)
場 所:NPO法人 猪飼野セッパラム文庫(大阪市生野区新今里2-9-16 もと辻本写真館1階)
近鉄奈良線「今里駅」から5分・地下鉄「今里駅」から10分、新今里公園北側
参加費:1000円・会員800円・学生以下無料
【要予約】090-9882-1663 masipon@nifty.com 当日会員登録可能
主 催:コリアン・マイノリティ研究会
NPO法人猪飼野セッパラム文庫内
【関連講演会】
■雑誌『アジェンダ―未来への課題』創刊20周年記念イベント
<午前の部>「この国の労働問題を知っておこう。自分と社会の将来のために。」
大橋さゆり(弁護士)
<午後の部>「朝鮮戦争停戦から70年-朝鮮停戦体制を終戦・平和へ」
青柳純一(金希林記念会共同代表)
各地の皆さんの発言・交流会
7月30日(日)10:00~16:45
みやこめっせ大会議室(地下1階)
※Zoomによるオンライン参加も可能。要予約
主催:アジェンダ・プロジェクト京都 agenda★tc4.so-net.ne.jp
■猪飼野から世界へ⇔世界から猪飼野へ NPO法人猪飼野セッパラム文庫
みんなで街を歩こう!猪飼野(いかいの)フィールドトリップ【入門編】
案内:藤井幸之助(NPO法人 猪飼野セッパラム文庫代表理事・同志社大学嘱託講師)
5月13日(土)13:30~17:00 雨天決行 終了後、懇親会(七輪炭火ホルモン焼・別途実費)
JR鶴橋駅1階 中央改札口「つるの広場」集合
※迷われる前にお電話ください。090-9882-1663
コース:JR鶴橋駅1階中央改札口「つるの広場」集合⇒古書「楽人館」⇒鶴橋国際マーケット⇒彌栄(ヤエイ/ヤエ)神社⇒疎開道路⇒御幸森(ミユキモリ)天神宮(王仁(ワンイン)博士歌碑)⇒旧大阪朝鮮第四初級学校前⇒旧大阪市立御幸森小学校前⇒大阪コリアタウン(旧御幸森商店街)⇒大阪コリアタウン歴史資料館(入館料300円実費)⇒平野川(運河)⇒今里中央通会⇒「猪飼野セッパラム文庫」マダンで懇親会(七輪ホルモン焼き・実費・参加自由)
参考:「15年戦争下の生野区「猪飼野」の町」
https://jinken-kyoiku.org/heiwa/ik-miyuki1-j.html
一般1000円・会員800円・大学生以下無料 【要予約】
★「猪飼野アクセスマップ」ほか、配布資料準備の都合がありますので、必ずご予約ください。 masipon@nifty.com
★当日の会員登録(正会員6000円・賛助会員3000円)で会員料金。
★もちろん当日の飛び入りも歓迎!
主 催:NPO法人 猪飼野セッパラム文庫
544-0001大阪市生野区新今里2-9-16 もと辻本写真館1階
http://sepparam-bunko.jimdo.com/
近鉄奈良線「今里駅」(各停のみ)から5分・大阪メトロ「今里駅」から10分、新今里公園北側
連絡先:090-9882-1663 masipon@nifty.com (藤井幸之助)
ご一緒しませんか? まだ空きがあります。
関東大震災朝鮮人・中国人虐殺の3年後、1926年に三重県木本(きのもと)町で朝鮮人李 基允(イギユン)さん・裵相度(ぺサンド)さんが虐殺された! 紀州鉱山(石原産業)でも多くの朝鮮人に対して強制労働が行われ、名前が判明した35 名の犠牲者が確認された! 東アジアが再び戦乱に向かう中で、未来をかけて歴史を問う! 【関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年・済州島4・3事件・阪神教育闘争75年・朝鮮戦 争停戦70年・「猪飼野」地名変更50年関連企画】
■NPO法人猪飼野セッパラム文庫企画「熊野の朝鮮人追悼集会バスツアー」 4月29日(土)9:30~30日(日)夕方帰阪 出発:9:00 JR鶴橋駅前 バスツアー参加費:1万2000円・大学生以下6000円(バス代・宿泊費・夕食・朝食費・ お花代など) ※29日の昼食は弁当持参ください。 ※参加費の減免あり。ご相談ください。 定員25名(先着順)要申込み:masipon@nifty.com 宿泊:湯元山荘 湯ノ口温泉(源泉かけ流し) https://www.seiryusou.com/yunokuchi/index.html ■木本で虐殺された李基允(イギユン)さんと裵相度(ぺサンド)さんの追悼集会 4月29日(土)13:00~ 「三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者(李基允氏・裵相度氏)の追悼碑」前(木本ト ンネルの熊野側入口)JR熊野市駅から約1キロ(駅改札を出ての左方向、尾鷲方面に向 かって) ■紀州鉱山で亡くなった朝鮮人の追悼集会 4月30日(日)11:00~ JR熊野市駅より紀和町板屋行きのバスで、終点で下車 熊野市紀和鉱山資料館・道の駅熊野・板屋久郎兵衛の里の道路向い 追悼集会:参加無料 主 催:改組三会(三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者(李基允・裵相度)を追悼する 会・紀州鉱山の真実を明らかにする会・海南島近現代史研究会) https://sites.google.com/view/kinomotokisyuukouzannhainandao/
■コリアン・マイノリティ研究会第221回月例研究会 「1973年、公立学校で初めての湊川高校「朝鮮語」授業」 方政雄(パンヂョンウン/兵庫県立湊川高校元教員)
兵庫県立湊川高校の「朝鮮語」は公立高校としては全国で初めて、
1973年に必修科目として開講され、現在も行われている。
当時全校生徒に配布された「生徒のみなさんに」より。 「……明治以来「外国語」教育の中に「朝鮮語」が占める位置など
なかったことを振り返って、素直に「朝鮮語」を第2外国語として
カリキュラムの中に取り入れ……目的は、「朝鮮語」を素直に発音
し、学ぶことを通して、他のすべての民族に対し、とりわけ朝鮮民
族に対し、……水平の関係で相手を視ることができる、純良な「日
本人」を形成するための新たな一歩をはじめたいことにつきます」
(『湊川高校五十周年記念誌』から)
湊川高校の朝鮮語授業は隣国・朝鮮半島の言葉を習得するだけでは
なく、歪んで持ってしまっている隣国の意識を正して水平の関係を
築くこと、また同時に隣にいる韓国朝鮮人を理解し、共に暮らして
いくことを目的に開講された。 しかし当時は、今以上に外国語といえば疑う余地もなく権威に満ち
た「英語」であり、朝鮮語はその対極にあって最も学ぶ価値のない
ことばであった。 私が1985年に湊川高校で勤め始めた時ですら、「しょうむない勉強
せんと、「フランス語」せえや」「朝鮮語で進級できなかったら、
暴れたる」「朝鮮語に文法があるのか?」、生徒に真顔で言われた。
偏見、差別の対象者の言葉を授業ですることへの不承知、反発であ
った。 「なんで朝鮮語せんなあかんねん」、それは湊川高校の生徒を介し
て言わしめている日本1億人の意識の総体であり、まさにその対峙
する場が「朝鮮語」授業でもあった。
4月22日(土)17:00~19:00
猪飼野セッパラム文庫(生野区新今里2-9-16 もと辻本写真館1階) 1000円・会員800円・学生無料 要予約 masipon@nifty.com 主 催:同研究会 方政雄さんの小説です。お読みください。 第39回さきがけ文学賞受賞「草むらの小屋」電子版 https://www.sakigake.jp/special/2022/bungaku/kusamuranokoya/page_01.jsp
■コリアン・マイノリティ研究会第220回月例研究会 「「大阪市多文化共生指針」と「大阪府在日外国人施策指針(改正案)」を検証する」 藤本伸樹さん(一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)研 究員) 大阪市は、1998年に策定し、2004年に改定した「大阪市外国籍住民施策基本指針」を 一新し、2020年12月に「大阪市多文化共生指針」を策定しました。また、大阪府は、20 02年に策定した「大阪府在日外国人施策に関する指針」を20年ぶりに改定するために、 2022年12月8日に改正案を公表し、2023年1月6日まで個人や団体から意見を求めるパブ リック・コメント(以下、パブコメ)を受け付けました。 大阪府によると、改定案は、パブコメ、および2月の大阪府議会、3月の大阪府在日外 国人施策有識者会議などを経て、3月末までにまとめられ、4月から新指針を施行する計 画です。これら二つの指針改定の背景には、約20年前と比較して大阪府市における外国 籍住民の増加や出身国、在留資格の多様化、および生活上の課題やニーズの多様化など があげられています。 これまでの指針では、在日コリアンなど旧植民地出身者とその子孫、および中長期に 在留する外国人住民をめぐる課題が多く盛り込まれていましたが、新指針ではそれら歴 史的な課題が「薄まり」、新渡日の労働者や子どもに重心が移っています。少子高齢化 が深刻化する日本社会において働いて経済を支えてくれる「外国人材」としての期待が 透けて見えてきます。 外国籍市民も地域で暮らす住民として権利の主体であるはずなのですが、新指針(案 )では、支援や福祉の提供を受ける客体としての扱いが目につきます。かつて議論され ていた外国籍住民の「市政への参加」「公務員への採用」(外国籍教員の管理職への任 用を含む)など「多文化共生」の根幹に関わる「参加」に向けた方向性が見えてきませ ん。 二つの「指針」を手掛かりに、外国籍および外国につながる市民の人権保障と権利行 使の実現のためにはどんな政策が必要かについて、ともに考えたいと思います。 【参考】 ●「大阪市多文化共生指針」 https://www.city.osaka.lg.jp/shimin/page/0000523890.html ●大阪府在日外国人施策に関する指針の改定案に対する府民意見等の募集について(20 22/12/8)https://www.pref.osaka.lg.jp/jinkenyogo/gaikokujinn/boshu2022.html ●ヒューライツ大阪、「大阪市多文化共生指針(素案)」についてのパブリック・コメ ントを提出(2020/3/25)https://www.hurights.or.jp/japan/news/2020/03/325.html ●ヒューライツ大阪「大阪府在日外国人施策に関する指針」改正案に意見を提出(2023 /1/4) https://www.hurights.or.jp/archives/newsinbrief-ja/section1/2023/01/14.html 2月25日(土)17:00~19:00 終了後、懇親会(実費) 猪飼野セッパラム文庫(大阪市天王寺区細工谷2-14-8) 800円・会員600円・学生以下無料 要予約 090-9882-1663 masipon@nifty.com 主 催:コリアン・マイノリティ研究会(NPO法人猪飼野セッパラム文庫内) https://sepparam-bunko.jimdo.com 3月以降:生野区新今里2-9-16 元辻本写真館
■「境界」の朝鮮通信使―戦後日本と在日朝鮮人歴史家・辛基秀(シンギス)の歴史実践
山口祐香(日本学術振興会特別研究員PD/神戸大学)
【キーワード】「境界」・朝鮮通信使・在日朝鮮人歴史家・歴史実践・ネットワーク・同時代史
2017年ユネスコ「世界の記憶」に日韓の朝鮮通信使の歴史関係史料が登録され、本年で5周年を迎えた。近世の日本と朝鮮半島を往来した外交施設団である朝鮮通信使は、現在日韓友好の象徴的な歴史として多くの人々に知られている。また、対馬や下関、釜山などの各地で、通信使の歴史を顕彰する活動や、行列の再現などが活発に行われている。
発表者はこれまで、こうした朝鮮通信使の顕彰活動を手がかりに、戦後日本の市民による越境的な歴史実践を意義づける研究を行ってきた。なかでも、在日朝鮮人映像作家であり、日韓有数の朝鮮通信使研究家でもあった辛基秀(1931-2002)の個人史を主軸に、彼が携わった朝鮮通信使の映画製作や祭りなどの多彩な実践を取り上げ、様々なマイノリティと連帯する市民運動が隆盛した1970年代以降の日本において、民族差別の克服と「日韓友好」の象徴として朝鮮通信使が「発見」されていく過程を明らかにしてきた。
加えて、辛基秀らに共鳴した関西や九州在住の日本人市民らの実践とネットワークを通じ、戦後日韓関係の激動の中で、歴史顕彰を通じ、国境や民族、中央と地方、マジョリティとマイノリティといった様々な「境界」を超える連帯を試みた人々の同時代史として見直すことが出来ることが分かってきた。本報告では、以上の研究成果の紹介と共に、国家や運動体の枠を超え、普通の人々の多様な営みから照射する「生きられた」東アジア戦後史の視点を提示してみたい。
日 時:2022年11月26日(土)18:00~20:00
場 所:ZOOM開催のみ 以下のアドレスよりお入りください。
https://us06web.zoom.us/j/83723688566?pwd=UWlrVVBpeSswWTIvOXlTT3BuK2RUUT09
参加無料 レジュメ資料送付のご予約は masipon@nifty.com
主 催:コリアン・マイノリティ研究会(NPO法人猪飼野セッパラム文庫内)
猪飼野セッパラム文庫 大阪市天王寺区細工谷2-14-8 090-9882-1663 https://sepparam-bunko.jimdo.com 開館:毎週土曜日14:00~18:00
■みんなで街を歩こう!猪飼野フィールドトリップ【入門編】 案内:藤井幸之助(NPO法人 猪飼野セッパラム文庫代表理事・同志社大学嘱託講師) 11月13日(日)13:30~17:00 終了後、懇親会(別途実費) 集合場所:「猪飼野セッパラム文庫」(大阪市天王寺区細工谷2-14-8) 090-9882-1663 コース:猪飼野セッパラム文庫⇒細工谷(サイクダニ)遺跡⇒古書「楽人館」⇒鶴橋国際 マーケット⇒比売許曽(ヒメコソ)神社⇒彌栄神社⇒御幸森天神宮(王仁博士歌碑)⇒疎 開道路⇒つるの橋⇒大阪朝鮮第四初級学校前⇒旧大阪市立御幸森小学校前⇒御幸森商店 街(大阪コリアタウン)⇒平野川(運河)⇒大阪市設鶴橋霊園(鶴橋斎場跡)⇒民衆仏 教「観音寺」⇒懇親会(参加自由) ※時間の都合で行き先を一部省略する場合もあり ます。 参考:「15年戦争下の生野区「猪飼野」の町」 https://jinken-kyoiku.org/heiwa/ik-miyuki1-j.html 一般800円・会員600円・大学生以下無料 ★「猪飼野アクセスマップ」ほか、配布資料準備の都合がありますので、11月10日(木 )中までに必ずご予約ください。masipon@nifty.com ★もちろん当日の飛び入りも歓 迎! 主 催:NPO法人 猪飼野セッパラム文庫
■コリアン・マイノリティ研究会第217回月例研究会
「在日史学の思想史-朴慶植/パクキョンシク・姜在彦/カンヂェオン・姜徳相/カンドクサンの1970年代までの研究を中心に」
韓光勲/ハングァンフンさん(ライター)
【キーワード】在日史学・在日朝鮮人・歴史学・朝鮮人強制連行・関東大震災
2021年6月、在日朝鮮人の歴史家、姜徳相が亡くなった。89歳だった。亡くなる2か月前に刊行されたオーラルヒストリーの中で、次のように語っている。
「私がここで強調しておきたいのは、韓国の近代史、特に植民地支配の歴史研究が始まったのは、とにかく日本がゆりかごだということです。日本にいた何人かの在日の歴史学者や研究者がそれをやったということなんです」「在日文学という呼称があるじゃないですか。日本人では書けないことを日本語で書く在日文学。それよりももっと在日史学のほうが日本人の盲点を突いている気がします」(姜徳相聞き書き刊行委員会編(2021)『時務の研究者 姜徳相―在日として日本の植民地史を考える』三一書房、254-256頁)
姜徳相の言うように、日韓で最初に植民地支配の歴史を研究したのが在日朝鮮人であるならば、では、在日史学はいつ、どのように始まったのか。また、1970年代まではどのように在日史学は展開したのか。
本発表は在日朝鮮人の歴史家であり、特に近現代史を専攻した朴慶植(1922-1998)・姜在彦(1926-2017)・姜徳相(1932-2021)に焦点を当てる。
彼らがいかに歴史研究をするに至ったのかを論じた上で、1970年代まではどのような研究活動を行ったかを検討する。3人のいわば「研究前史」と「研究人生の前期」を比較し、どのように在日史学が始まり、展開したかを問う試みである。
日 時:2022年10月29日(土)17:30~19:30
場 所:NPO法人 猪飼野セッパラム文庫(大阪市天王寺区細工谷2-14-8)
参加費:800円・会員600円・学生以下無料 【要予約】090-9882-1663 masipon@nifty.com
主 催:コリアン・マイノリティ研究会(NPO法人猪飼野セッパラム文庫内)
猪飼野セッパラム文庫 https://sepparam-bunko.jimdo.com
■「映像で見る朝鮮/韓国/在日」第70回上映会(資料上映)
ドキュメンタリー映画『隠された爪痕―関東大震災朝鮮人虐殺記録映画―』(監督:呉充功(オチュンゴン)、1983年、58分)
10月29日(土)16:30~
猪飼野セッパラム文庫
入場無料(カンパ)
「笹の墓標」全国巡回展大阪展(9月21日(水)~25日(日)、本願寺津村別院)連携企画 https://www.sasanobohyo.com/event
■「映像で見る朝鮮/韓国/在日」第69回上映会 ドキュメンタリー映画『笹の墓標』(監督:影山あさ子・藤本幸久)
上映作品:第4章「未来へ」(121分)、第5章「私たち」(107分)https://sasanobohyo.blogspot.com/
日時:9月11日(日)13:30~
場所:辻本写真館(生野区新今里2-9-16)
入場無料(カンパ)
主催:猪飼野セッパラム文庫
■コリアン・マイノリティ研究会第216回月例研究会
「戦前朝鮮における靖国遺児参拝」
松岡 勲さん(立命館大学元非常勤講師)
【キーワード】靖国神社・戦没者遺児・遺児参拝・植民地支配・恩賜財団軍人援護会・朝鮮総督府
軍人の援護組織である恩賜財団軍人援護会は戦前の靖国神社遺児参拝を1939年から1943年まで毎年1階ずつ行った。参拝は、全国都道府県と海外植民地(台湾、朝鮮、満州、関東州、樺太等)に及び、総計1万8千人の戦没者遺児が靖国神社に集められた。さらに1944年からは、戦局の悪化と空襲の激化によって、靖国神社から各地の護国神社に場所が移された。
当時日本の植民地であった朝鮮においても、1939年から1943年までの5回に渡って、日本人と朝鮮人の戦没者遺児の参加の形で実施された。1944年、1945年は、戦局の悪化によって、京城護国神社に戦没者の遺児参拝が変わった。これは日本による朝鮮への志願兵制度(1938年~)、徴兵制度(1944年~)実施とも関連する。
靖国神社遺児参拝は小学校5年生、6年生の戦没者遺児が対象であった。参拝時に新聞に掲載された作文とコメントを掲載した。
具体的には以下の行程で行われた。
・二重橋で宮城参拝、日比谷公会堂式典(厚生省・軍人援護会主催、皇后から「御汶菓」下賜)、靖国神社昇殿、遊就館見学、東京観光(明治神宮・宝物館・海軍館等)。
・朝鮮・台湾遺児は阪神観光(伊勢神宮・橿原神宮・桃山陵等)とセットだった。
・朝鮮人遺児と日本人遺児は一緒に参拝したが、玉串奉奠はいずれの年も日本人遺児によって行われた。
本報告では、戦中朝鮮における靖国神社遺児参拝の事実を追い、朝鮮の植民地支配の中で靖国神社遺児参拝が何を狙ったかを明らかにする。
※ご希望の方には論文抜き刷り(『翰林日本学』第40輯掲載)をお送りします。
参 考:松岡勲(2019)『靖国を問う―遺児集団参拝と強制合祀』航思社 www.koshisha.co.jp/pub/item/756
日 時:2022年9月24日(土)17:00~19:30
場 所:NPO法人 猪飼野セッパラム文庫(大阪市天王寺区細工谷2-14-8)最寄り駅:近鉄「大阪上本町駅」から8分・地下鉄「谷町九丁目駅」・環状線「桃谷駅」から10分、環状線・地下鉄・近鉄「鶴橋駅」から15分 近くにコインパーキングあり。
参加費:800円・会員600円・学生以下無料 【要予約】090-9882-1663 masipon@nifty.com
主 催:コリアン・マイノリティ研究会(NPO法人猪飼野セッパラム文庫内)
■コリマイ研第215回月例研究会
「民衆を(が)描く―1980 年代韓国の民衆美術運動における版画運動」稲葉真以さん(大韓民国・光云/광운/クァンウン大学校副教授)
8月27日(土)17:00~19:30
はじめに「映像で見る朝鮮/韓国/在日」第68回上映会(資料映像)として、『이상호 작가의 삶과 그림에 대하여/李相浩/イサンホの生と絵について|이상호 작가 초대전/李相浩招待展』(制作:民族問題研究所,18分28秒,朝鮮語[字幕付き])を上映します。
韓国の民衆美術運動は、1980年5月に起こった光州/クァンヂュ民衆抗争をきっかけに高まった民主化運動と共に、1990年代半ばまで約15年以上にわたって繰り広げられた美術運動です。
民衆美術家たちは民主化を訴えるために、絵画や彫刻などの既存ジャンルだけでなく、版画運動やコルゲクリム(巨大な掛絵)に代表される「現場美術」と呼ばれる新たなジャンルを開拓し、また印刷メディアを利用した「出版美術」や写真、漫画などを積極的に取り込み、美術と政治をつなぐ新たな地平を開発していきました。
中でも版画運動は、それまでの民衆と乖離した権威的な美術のあり方を覆す画期的な試みで、たいへん興味深い展開を見せました。1980年代、多くの民衆美術家が版画を制作しましたが、簡便な道具によって誰でも制作できる版画はさらなる創作のすそ野を広げていきました。
特に民衆美術家の洪成潭/ホンソンダムを中心とした「光州自由美術人協議会」が開いた「市民美術学校」は、市民たちが自らの問題意識を版画によって表現する場を作りだしました。「市民美術学校」の試みは全国へと広がり、大学生や労働者たちの版画サークルが生れていきました。版画運動の試みは美術の受容者であった民衆が創作の主体へとなる道を開拓したのです。
また光州では、独裁政権によって隠蔽された光州民衆抗争の真実を、版画を通じて人々に知らしめることに寄与し、大量に摺られた版画は人々の手から手へと伝達され、集団的記憶が共有されていきました。今回の発表では、1980年代に展開した民衆版画運動についてお話します。
猪飼野セッパラム文庫
800円・会員600円・学生以下無料【要予約】masipon@nifty.com
主 催:同研究会
■コリアン・マイノリティ研究会第214回月例研究会
「過去を見つめ、明日を拓く~日朝友好青年・学生ネットワーク京都の活動報告~」
松田 舞さん(日朝友好青年・学生ネットワーク京都)
「日朝友好青年・学生ネットワーク京都」は、日本による朝鮮植民地支配の歴史を知り、日本に住む朝鮮半島にルーツを持つ人たちに対する差別をなくしていくために尽力することを目的として、2020年9月京都にて発足しました。主な活動として、在日1世・2世の方々への【聞き取り&文字起こし】による資料化やフィールドワーク・学習会を行っています。2022年2月には、聞き取り集『傾―在日朝鮮人たちの語り―』第1号を発行しました。
『傾』第1号目次
◆はじめに【わたしたちについて】【聞き取り集第1号発行にあたって】
◆聞き取り①金政子(キムヂョンヂャ)さん―感想:松田舞 ②鄭禧淳(チョンヒスン)さん―感想:姜旼宙(カンミンヂュ) ③韓丘庸(ハングヨン)さん・権五定(クォンオヂョン)さん―感想:市崎鈴夫 ④柳祝男(リュチュンナム)さん ⑤秋南順(チュナムスン)さん―感想:石川日菜
◆日朝友好青年学生ネットワーク京都のこれまでの活動
◆資料「ウトロ放火事件容疑者逮捕を受けての青年による声明」 A4版、44頁、300円
この会は、在日朝鮮人・韓国人、ニューカマーの韓国人、日本人の青年・学生で構成されており、参加のきっかけや、活動の動機・感想はさまざまです。しかし、そうした立場の違いはありつつも、【聞き取り】などの共通の経験を通じて、確かに何かが変わり、何かが生まれようとしています。
わたしたち「日朝友好青年・学生ネットワーク京都」の活動内容をみなさんと共有し、ざっくばらんに意見交換を行いたいと思います。是非お気軽にご参加ください。 ※facebookで検索ください。
日 時:2022年7月30日(土)17:30~19:30
場 所:NPO法人 猪飼野セッパラム文庫(大阪市天王寺区細工谷2ー14ー8)090-9882-1663
近鉄「大阪上本町駅」から8分・地下鉄「谷町九丁目駅」・環状線「桃谷駅」から10分、環状線・地下鉄・近鉄「鶴橋駅」から15分
参加費:800円・会員600円・学生以下無料+聞き取り集『傾』第1号300円 どなたでも大歓迎! 【要予約】 masipon@nifty.com
主 催:コリアン・マイノリティ研究会(NPO法人猪飼野セッパラム文庫内)https://white.ap.teacup.com/korminor/ 文庫HP https://sepparam-bunko.jimdo.com
■「映像で見る朝鮮/韓国/在日」第67回上映会(資料映像)
『私はウトロを「記憶」します』(2020年、25分、朝鮮語、日本語字幕版)
7月30日(土)16:30~17:30
猪飼野セッパラム文庫
参加無料
■コリアン・マイノリティ研究会第213回月例研究会
「ロシアのウクライナ侵攻下であおられる「北方領土」意識の問題を考える」木村 敬さん(ピリカ全国実・関西)
ロシアのウクライナ侵攻により、日本の中で軍備増強の必要性をあおる世論の醸成がつくられつつあります。その中で、「北方領土」という言葉がたびたび出てくるのを耳にしていると思います。しかし、「アイヌ」という言葉にふれられることはありません。
アイヌ語を語源とする4島の名称を変えようとするロシアのニュースがありましたが、その中で対日強硬派のロシア地理学会サハリン支部ポノマリョフ支部長は「名前はアイヌ語であるだけでなく、今やロシア文化、ロシア史の要素となっている」と語っている一方で、日本のニュースバラエティでは、「日本語の地名が変えられようとしている」「歴史的に一度も外国の領土になったことがない」と訴えていました。ロシアのプロパガンダを批判するメディアは自国のプロパガンダには目をつむり続けて、プロパガンダを続けています。
私たちは、政府が「北方領土」と呼ぶ地域のことをあまりにも知らないのではないでしょうか。主にクナシリ・メナシの蜂起と樺太千島交換条約下のアイヌ民族の歴史を見ることで、国家の歴史観の問題を理解できる学習会にしたいと思います。
また、あわせて「北方領土意識」というものがどのように醸成されているかを団体とお金の流れを通して解説したいと思います。
日 時:2022年6月18日(土)17:30~19:30
場 所:NPO法人 猪飼野セッパラム文庫(大阪市天王寺区細工谷2-14-8)
近鉄「大阪上本町駅」から8分・地下鉄「谷町九丁目駅」・環状線「桃谷駅」から10分、環状線・地下鉄・近鉄「鶴橋駅」から15分
参加費:800円・会員600円・学生以下無料 どなたでも大歓迎!【要予約】090-9882-1663 masipon@nifty.com
主 催:コリアン・マイノリティ研究会(NPO法人猪飼野セッパラム文庫内)https://white.ap.teacup.com/korminor/
文庫 https://sepparam-bunko.jimdo.com
■コリアン・マイノリティ研究会第212回月例研究会
「幻の教科書「朝鮮読本」とわたしー『日本統治時代・朝鮮の「国語」教科書が教えてくれること』を出版して」
北川知子(大阪教育大学非常勤講師)
http://www.fukyo.co.jp/book/b604768.html
風響社×日本植民地教育史研究会との共同企画として、2019年から《植民地教育史ブックレット》を刊行しています。コロナ禍の影響で、2年間空白が空いてしまいましたが、22年春に2期分5冊を刊行し、シリーズ累計8冊になりました。そのうち、私の書いた1冊『日本統治時代・朝鮮の「国語」教科書が教えてくれること』について、ここで報告します。
植民地支配下の朝鮮で「日本語使用が強制された」ことは知られていますが、使用を強制するためには、朝鮮の人びとが日本語を知っていて使えなければなりません。そこで当然、学校等の場で日本語指導が行われたのですが、どんな教材でどのように教えられたのかという点についてはまだまだ知られていません。当時の教材や授業研究の記録などは残っていますが、そういった資料をもとに実態を解明しようという研究者も多くはないのが現状です。それは朝鮮だけでなく、台湾や、日本語(国語)教育が展開された占領地(南洋群島・東南アジア地域や「満洲」にも同様のことがいえます。《植民地教育史ブックレット》シリーズ刊行の企画は、その現状を鑑みて、10代・20代の若者に興味を持ってもらいたい、学ぶ人のすそ野を広げたいという願いから始まりました。
本報告のタイトルにある「幻の教科書」は出版社が帯に記したものです。紛れもなく実在したものが、多くの日本人にとって「幻」のまま済まされてきた、歴史への無関心を象徴するメタファーです。幻に終わらせず、その実態に触れるきっかけになってほしいと願っています。
5月28日(土)17:30~19:30
猪飼野セッパラム文庫(大阪市天王寺区細工谷2-14-8)
800円・会員600円・学生以下無料+本代800円(お持ちでない方)どなたでも大歓迎!【要予約】masipon@nifty.com
主 催:コリアン・マイノリティ研究会(NPO法人猪飼野セッパラム文庫内)https://white.ap.teacup.com/korminor/
■「映像で見る朝鮮韓国在日」第68回上映会:特番【リム・カーワイ/林家威監督とロケ地巡り】※映画上映はありません。
映画『カム・アンド・ゴー』(2020年/158分/日本・マレーシア合作)https://www.reallylikefilms.com/comeandgo
4月16日(土)13:00~
大阪市北区中崎界隈
1000円・先着15名様【要予約】masipon@nifty.com ご予約はお早めに!
主 催:NPO法人猪飼野セッパラム文庫
■河合塾文化講演会「オオサカ・アジアン・クロスロード」
リム・カーワイ/林家威監督を迎えて
『新世界の夜明け』(2011年/日本/93分)上映+監督トーク
5月7日(土)予定
河合塾天王寺校または大阪校
入場無料
主 催:河合塾
協 力:NPO法人猪飼野セッパラム文庫
■コリアン・マイノリティ研究会第211回月例研究会
「在日民族学校のルーツ『誠心夜学校』について」
宋実成(ソンシルソン/「題名のない講演会」弁士・『ソン・ジャーナル』発行人)
大阪市東成区(現生野区)猪飼野(いかいの)で朝鮮人の民族学校が1942年に警察に摘発された「誠心夜学校事件」から今年で80年を迎える。1948年の4・24阪神教育闘争からは74年になる。報告者は、60年目の2002年、71年目の2013年にも報告したが、在日・
日本社会ともに何ら反響はなかった。
この間、朝鮮学校は「拉致」問題“未解決”を理由に公的助成や「高校無償化」の対象から排除され、公立学校の民族学級は保守的な議員・首長らの圧力で運営が困難にされ、韓国・コリア系学校は民族教育色を薄めて日本人生徒らも受け入れることで学校を
維持してきた。在日多住地域に暮らす日本人男性らによる「表現の不自由展」脅迫事件や京都ウトロ地区や韓国民団施設への放火事件は、在日への敵意がテロ化しつつあることを意味する。関東大震災から99年の今、知られざる原点を掘り起こすことで、在日朝鮮人と日本社会の現在と未来を考えるきっかけとしたい。
本報告では、「誠心夜学校事件」を中心に、戦前戦中の在日民族教育、戦後の民族教育との関係、そして、戦前戦中の民族教育が語り継がれて来なかった背景について考える。
4月23日(土)17:30~19:30
猪飼野セッパラム文庫
800円・会員600円・学生以下無料 どなたでも大歓迎!【要予約】masipon@nifty.com
主 催:コリアン・マイノリティ研究会(NPO法人猪飼野セッパラム文庫内)
■コリアン・マイノリティ研究会第210回月例研究会
「韓国語教育における「言語・国・民族・文化」を問い直す試み―初級韓国語学習者は「多様な目標言語話者」との対話から何を学んだのか-」
李鉉淑/イヒョンスク(コリア国際学園)
近年、言語教育においても「多様性」に関する議論が活発に行われるようになった。本発表は、「学習者の多様性」及び「目標言語話者の多様性」についての意識化を目的とし、2021
年度後期にA大学の初級韓国語で実施したビジターセッション活動を紹介する。
実施方法については、ZOOM
を用いたオンラインと対面のハイブリッド型で行われ、そこで複言語・複文化環境で育った「多様な目標言語話者」3人(在日コリアン、朝鮮族、高麗人)との対話を試みた。対話は、言語使用や国籍、家庭の文化、アイデンティティなどの内容で行われた。
活動後の振り返りから、学生たちは、3
人との対話を通して「在日コリアンが身近にかなりいることを知った」や「国など関係なく一人の友達として出会えてよかった」「韓国人だからみんな韓国語をしゃべれるわけではないことに気づいた」「韓国以外の地域でも韓国の文化が継承されていることを知った」などの意見が得られ、「韓国語=韓国人=韓国=韓国文化」といった視点に変化が見られた。
また、韓国にルーツのある学習者による自己開示や「朝鮮人という理由でクラスの友達を差別した過去の経験」について内省する学生の姿もみられた。それに加え、目標言語話者として参加した学習者の一人は、「これから受け身ではなく、自分たちの存在をより多くの人に発信していきたい」と述べ、エンパワメントの可能性も示唆された。
今後韓国語教育における「多様性」を意識した深い学びにつながると期待できるのではないだろうか。
日 時:3月19日(土)17:30~19:30
場 所:NPO法人猪飼野セッパラム文庫 090-9882-1663
近鉄「大阪上本町駅」から8分・地下鉄「谷町九丁目駅」
環状線「桃谷駅」から10分
環状線・地下鉄・近鉄「鶴橋駅」から15分
参加費:800円・会員600円・学生以下無料 どなたでも大歓迎! 【要予約】
masipon@nifty.com
主 催:コリアン・マイノリティ研究会
https://sepparam-bunko.jimdo.com
■河合塾「日韓文化交流研究会」・NPO法人猪飼野セッパラム文庫「映像で見る朝鮮/韓国/在日」第67回上映会
「映像作家イギル・ボラがまなざす〈現実(リアル)〉―生の輝きを見つめ、戦争の暴力を問う―」
【第1部】13:30~
①『きらめく拍手の音』(2014年/80分)上映
http://www.kirameku-hakusyu.com/
聴こえる「わたし」が見つめる、聴こえない両親の世界。表情ゆたかな手話が交差する、静かだけれどにぎやかな家族のものがたり
②イギル・ボラ監督からのビデオメッセージ
【第2部】15:40~
①『記憶の戦争』(2018年/79分)上映
https://www.sumomo-inc.com/kiokunosensou
イギル・ボラ監督が、全員女性の制作陣とともに、韓国軍による「ベトナム民間人虐殺」の記憶について、当事者たちの生々しい証言の数々を記録したドキュメンタリー
②「ベトナム戦争と韓国」『藤井たけしの韓国現代史講座〈番外編〉』藤井たけし(東京外国語大学教員)
日 時:3月20日(日)13:30~17:30
場 所:元・辻本写真館(大阪市生野区新今里2-9-16)目印は「新今里公園」東北角 https://www.ekiten.jp/shop_5729436/map/
近鉄今里駅徒歩5分・地下鉄今里駅徒歩10分
参加費:1500円(経済的にきびしい方はご相談ください)・学生1000円 【要予約】先着25名様
masipon@nifty.com
共 催:河合塾「日韓文化交流研究会」・NPO法人猪飼野セッパラム文庫
■伊藤孝司写真展「平壌の人びと」大阪展
タイトルは「平壌の人びと」ですが、伊藤孝司さんが長年にわたって朝鮮民主主義人民共和国各地を取材して撮影された写真100点(パネル48枚)を展示していただきます。
http://kodawarijournalist.blog.fc2.com/
日本政府やマスメディアの敵意丸出しの情報からは知ることのできない、隣国のみなさんの暮らしをご覧ください。
日時:2月19日(土)~27日(日)11:00~18:00
※会期中、伊藤孝司さん在廊。
ギャラリートーク:平日15:00~、土日休14:00~
会場:元・辻本写真館(生野区新今里2-9-16)
https://www.ekiten.jp/shop_5729436/map/
近鉄今里駅徒歩5分・地下鉄今里駅徒歩10分
※2022年夏までに元・辻本写真館へ文庫移転予定です。
入場無料(応援カンパをよろしくお願いします)
主 催:NPO法人 猪飼野セッパラム文庫
http://www.kuasu.cpier.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2022/01/36b2d81e7e3e2d1beb93d9e2087f0436.pdf
■「映像で見る朝鮮韓国在日」第66回上映会(資料上映)
夜間中学校に関する映像
日時:2022年1月15日(日)16:30~17:30
場所:猪飼野セッパラム文庫
参加無料(カンパお願い)・要予約 masipon@nifty.com
■コリアン・マイノリティ研究会第209回月例研究会
「大阪市の夜間中学校が危ない!「夜間中学校をつぶさないで」と、立ち上がる生徒たち」
黒川優子さん(夜間中学校元教員)
戦後、戦争や差別・貧困などが原因で義務教育を受けられない人のために始まった「夜間中学校」。とりわけ大阪では、たくさんの在日朝鮮人1世・2世が学んできました。現在、その人数は減りましたが、本国で義務教育を受けられなかった外国人や、不登校などで十分な教育を受けられなかった人たちの学びの場として注目され、国も、2016年に成立した「義務教育機会確保法」のもと、夜間中学校の新設を推進し、それを受けて次々と新しい夜間中学校が開設されています。https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1380952.htm
大阪府には1969年開設された大阪市立天王寺中学校夜間学級をはじめ、11校の夜間中学があり、日本で一番、学校数も生徒数も多く、たくさんの市民もそれを支えてきました。大阪市には、そのうち4校の夜間中学校があります。しかし、今、大阪市で、非常に心配な動きが進行中です。
不登校生が学べる「不登校特例校」を浪速区に新設し、そこに夜間中学校も併設、それに伴って、今ある天王寺・文の里中学校の夜間学級をそこに統合し、2校は廃校にするというものです。そうなれば、交通の便のいい両校を失い、4校が3校に減少することになります。これは、夜間中学の新設が相次いでいる国全体の動きに逆行することに他なりません。
比較的高齢の日本人生徒や朝鮮人生徒が多い両校の生徒たちは、「ようやくたどりついた学校をなくすなんて許せない」「学校が替わったら、遠くなって通えなくなる」と声を上げ、署名運動を始めています。
★署名にご協力ください。
http://eduosk.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-4cfb3d.html
今、大阪市の夜間中学校でなにが進行しているのか、朝鮮人をはじめ、マイノリティである外国人にとって、どんな意味をもつのか等を報告したいと思います。
日 時:2022年1月15日(土)17:30~19:30
場 所:NPO法人 猪飼野セッパラム文庫 090-9882-1663
参加費:800円・会員600円・学生以下無料 どなたでも大歓迎!【要予約】masipon@nifty.com
主 催:コリアン・マイノリティ研究会
https://sepparam-bunko.jimdo.com
■猪飼野の街をみんなで歩こう! 猪飼野フィールドトリップ【入門編】 案内:藤井幸之助(猪飼野セッパラム文庫)
日 時:12月5日(日)13:30~17:00
終了後、懇親会(参加費別途)
集合場所:「猪飼野セッパラム文庫」(大阪市天王寺区細工谷2-14-8)
コース:猪飼野セッパラム文庫⇒細工谷遺跡⇒古書「楽人館」⇒鶴橋国際マーケット⇒比売許曽(ヒメコソ)神社⇒彌栄(ヤエイ)神社⇒御幸森(ミユキモリ)天神宮(王仁(ワンイン)博士歌碑)⇒疎開道路⇒つるの橋⇒大阪朝鮮第四初級学校前⇒旧大阪市立御幸森小学校前⇒御幸森商店街(生野コリアタウン)⇒平野川(運河)⇒大阪市設鶴橋霊園(鶴橋斎場跡)⇒民衆仏教「観音寺」⇒懇親会場へ(時間の都合でコースを省略する場合もあります)
参考「15年戦争下の生野区「猪飼野」の町」
https://jinken-kyoiku.org/heiwa/ik-miyuki1-j.html
参加費:一般800円・会員600円・大学生以下無料
★「猪飼野アクセスマップ」ほか、配布資料準備の都合がありますので、必ずご予約ください。終了後、懇親会(有料)参加の有無も masipon@nifty.com
★もちろん当日の飛び入りも歓迎!
主 催:NPO法人 猪飼野セッパラム文庫
https://sepparam-bunko.jimdofree.com/
■「映像で見る朝鮮韓国在日」第65回上映会(資料上映)
「密着!“ガイコクジン”高校生」
NHK-ETV『バリバラ
みんなのためのバリアフリー・バラエティー』(1月14日放映、29分)
https://www.nhk.jp/p/baribara/ts/8Q416M6Q79/blog/bl/pLX3Q03nzZ/bp/pzJjyLO6Gz/
日 時:12月12日(日)14:00~15:00
場 所:猪飼野セッパラム文庫
参加無料(カンパお願い)【要予約】masipon@nifty.com
主 催:NPO法人 猪飼野セッパラム文庫
■コリアン・マイノリティ研究会第208回月例研究会
「外国につながる子どもたち」の現状と課題~誰もが「ありのまま」で尊重される多文化共生社会を創るために~」
山本紀子さん(兵庫県在日外国人教育研究協議会事務局・兵庫県立高校元教員)
兵庫県在日外国人教育研究協議会(兵庫県外教)は、教員が運営する研究団体です。「民族名(本名)で学べ、共に生活できる学校・社会をつくろう!」「Not
For But With」を合い言葉に、1995年12月から1年半の準備期間を経て、1997年4月に産声を上げました。
以来、保育所・幼稚園・学校での在日外国人教育と多文化共生教育の推進をめざして活動しています。具体的には研究集会や子どもに関わる事業など、多くの事業を開催し、情報誌『ともに…』を年5回発行しています。
日本の学校に在籍する外国籍児童生徒および日本国籍をもつ外国にルーツをもつ児童生徒、日本語指導が必要な児童生徒は年々増えています。学校での学びや進路実現など課題が山積している上に、昨年以来のコロナ禍で子どもたちゃ保護者の生活や学びがいっそう心配されます。
兵庫県外教の活動の中から見える「外国につながる子どもたち」の現状と課題を報告し、誰もが「ありのまま」で尊重される多文化共生社会を創るために私たちが何をすればいいのか、ともに考えたいと思います。
★兵庫県外教HP http://kengaikyo.sakura.ne.jp/
日 時:2021年12月12日(日)15:00~17:00
場 所:猪飼野セッパラム文庫 090-9882-1663
近鉄「大阪上本町駅」から8分・地下鉄「谷町九丁目駅」・環状線「桃谷駅」から10分、環状線・地下鉄・近鉄「鶴橋駅」から15分
参加費:800円・会員600円・学生以下無料 どなたでも大歓迎!【要予約】masipon@nifty.com
主 催:コリアン・マイノリティ研究会
https://sepparam-bunko.jimdo.com
■「映像で見る朝鮮韓国在日」第64回上映会(資料上映)
韓国映画『高地戦』(チャンフン監督、2011)より
韓国文在寅大統領、国連での「終戦宣言」と関連映像
写真資料『「朝鮮戦争」―内戦と干渉―』(J,ハリディ、B.カミングス著、岩波書店、1990)より
日 時:11月28日(日)14:00~15:00
場 所:猪飼野セッパラム文庫
参加無料(カンパお願い)・定員10名
■コリアン・マイノリティ研究会第207回月例研究会
「平和協定実現の意味 朝鮮半島、そして日本の民衆にとって~朝鮮戦争停戦70周年をアジアの平和への大きなきっかけに~」
金昌範(キムチャンボム)さん(在日韓国民主統一連合大阪府本部文教部長)
南北間の協調と葛藤、軍事演習、核問題をめぐる緊張…いまだ朝鮮半島を舞台に残る戦争の予兆に多くの人は憂慮されていると思います。このような状況を解決し、朝鮮半島に平和が確立され南北間の和解が実現し、ひいては日本やアジアに平和と友好の時流が訪れるためには、その原因の根っこから解決されることが、どうしても必要になります。
朝鮮戦争が始まり、3年余りの戦乱を経た1953年、戦闘状況はいったんは停止しました。しかし、その際に結ばれた停戦協定での約束事であった平和協定の実現はいまだ行われず、以来68年にわたって、朝鮮半島は準戦時状態のままです。
なぜ、朝鮮戦争はいまだに集結していないのか、その原因を明らかにすることで、平和への転換の道筋をさがすきっかけにできればと思います。
日 時:2021年11月28日(日)15:00~17:00
場 所:猪飼野セッパラム文庫 090-9882-1663
近鉄「大阪上本町駅」から8分・地下鉄「谷町九丁目駅」・環状線「桃谷駅」から10分、環状線・地下鉄・近鉄「鶴橋駅」から15分
参加費:800円・会員600円・学生以下無料 どなたでも大歓迎!【要予約】masipon@nifty.com
主 催:コリアン・マイノリティ研究会 https://sepparam-bunko.jimdo.com
■「映像で見る朝鮮韓国在日」第63回上映会(資料上映)
『大阪と朝鮮人強制連行』(1991年、40分、企画:大阪朝鮮人強制連行真相調査団)ほか
日 時:10月23日(土)18:00~20:00
場 所:猪飼野セッパラム文庫
参加無料(カンパお願い)・定員15名 どなたでも大歓迎!
【要予約】masipon@nifty.com
■コリアン・マイノリティ研究会第206回月例研究会
「朝鮮人空襲犠牲者を私たちは追悼しているのか?」
文箭祥人(ぶんやよしと)(ジャーナリスト、文庫運営委員)
1945年3月13日、多くの朝鮮人が暮らす大阪を米軍は空爆した。その後も空爆は続いた。1942年末時点で大阪府に約4万人の朝鮮人が暮らしていた。いったい何人の朝鮮人が空襲で亡くなったのか。戦後、追悼してきたのだろうか。
戦後76年の今年3月13日、歴史研究者や弁護士、ジャーナリストらがメンバーの「大阪空襲75年朝鮮人犠牲者追悼集会実行委員会」が追悼集会を開いた。開催に向け、実行委は朝鮮人空襲犠牲者の名簿作成や朝鮮人空襲体験者への聞き取りに取り組んだ。これは、大阪空襲の記憶継承の空白とされた歴史をうめる運動だ。実行委が作成した犠牲者名簿には159人の名前が記載された。そのうち50人は10歳未満だ。体験者8人の聞き取りを行った。そこには、「創氏改名」の壁や体験者発掘の困難があった。
他方、大阪府や市、公益財団法人大阪国際平和センター(ピースおおさか)はいずれも朝鮮人空襲犠牲者の人数を把握していない。さらに、追悼について府市は、8月15日に開催する大阪府戦没者追悼式で「朝鮮人・日本人に関わらず、すべての戦争犠牲者を追悼する」と言うが、そもそも追悼式に犠牲者名簿は存在しない。また、平和資料館である、ピースおおさかは「創氏改名」の歴史展示に関して後ろ向きの姿勢をとっている。
実行委の運動を紹介しながら、大阪空襲での朝鮮人被害、そして追悼に関して報告したい。
参考資料:文箭祥人(2021)「朝鮮人空襲犠牲者を私たちは追悼しているのか―「大阪空襲76年朝鮮人犠牲者追悼集会」から考える」『部落解放』2021年7月号 807号
日 時:2021年10月30日(土)17:00~19:00
場 所:猪飼野セッパラム文庫 090-9882-1663
近鉄「大阪上本町駅」から8分・地下鉄「谷町九丁目駅」・環状線「桃谷駅」から10分、環状線・地下鉄・近鉄「鶴橋駅」から15分
参加費:800円・会員600円・学生以下無料 どなたでも大歓迎!
【要予約】masipon@nifty.com
主 催:コリアン・マイノリティ研究会
※猪飼野セッパラム文庫では会員(図書貸出1000円・一般6000円・維持1万円)・ボランティアを募集しています。
「映像で見る朝鮮/韓国/在日」第61回上映会
・『こんばんはⅡ』(監督:森康行・ナレーター:大竹しのぶ・制作:夜間中学
校と教育を語る会・2018年・37分)http://www.konbanha2.com/
・ABC朝日放送キャスト「徳島県立しらさぎ夜間中学を取材」14分51秒
・テレビュー福島「公立夜間中学 市町村立の方針 福島県は財政支援」
1分7秒
・読売テレビ「兵庫県姫路市で夜間中学体験会 様々な理由で義務教育
を受けられなかった人や外国人ら13人が参加」54秒
8月28日(土)17:00~19:00 開館は14:00~17:00までとなります。
参加無料【要予約】masipon@nifty.com
主 催:猪飼野セッパラム文庫
コリアン・マイノリティ研究会
第204回月例研究会
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「猪飼野セッパラム文庫」開館6周年記念
猪飼野の街をみんなで歩こう!猪飼野フィールドトリップ【入門編】
案内:藤井幸之助(猪飼野セッパラム文庫主宰)
今回は「猪飼野フィールドトリップ【入門編】」をおこなう。「猪飼野セッパラム文庫」開館6周年を記念して、文庫の見学をした後、猪飼野を歩く。ふるってご参加ください。
「猪飼野」は古代より朝鮮半島からの渡来人も多く、戦前戦後、東成区・生野区にまたがった地域の地名で、在日朝鮮人の集住地域として知られていた。しかし、1973年に町名改正で、地名としてはなくなった。
また、1980年代から90年代にかけてこの付近には「猪飼野朝鮮図書資料室」「学林図書室」「青丘文化ホール」「カラ文化情報センター」など、朝鮮韓国在日に関する専門図書館等があったが、様々な事情で今はない。
そのため「猪飼野」に隣接した天王寺区細工谷で、民家を利用して、誰もが利用できる、みんなの居場所・まちの人権図書館「猪飼野セッパラム文庫」を2015年5月に開館した(샛바람とは朝鮮語で「東風/こち」を意味し、「新しい風」の意味ももたせている。実はその前に東淀川区淡路で2010年から5年間、「陰陽連絡線セッパラム文庫」を運営した)。キャッチフレーズは「1軒丸ごと朝鮮韓国在日の図書資料でいっぱい、みんなの居場所・まちの人権図書館・チラシ図書館!」「これまでの、これからの図書資料を100年残すために」。みなさんのご支援・ご協力をお願いします。
日 時:2021年8月8日(日)13:00~17:00 終了後、懇親会(参加費別途)
集合場所:「猪飼野セッパラム文庫」(大阪市天王寺区細工谷2-14-8)
近鉄「大阪上本町駅」から8分・地下鉄「谷町九丁目駅」・環状線「桃谷駅」から10分、環状線・地下鉄・近鉄「鶴橋駅」から15分ドンキホーテ上本町店から東へ、セブンイレブン角を右へ約100m、左側3軒目 ※道に迷われる前にお電話ください。
コース:猪飼野セッパラム文庫⇒細工谷遺跡⇒古書「楽人館」⇒鶴橋国際マーケット⇒比売許曽(ヒメコソ)神社⇒疎開道路⇒彌栄(ヤエイ)神社⇒御幸森(ミユキモリ)天神宮(王仁博士歌碑)⇒つるの橋⇒大阪朝鮮第四初級学校前⇒旧大阪市立御幸森小学校前⇒御幸森商店街(生野コリアタウン)⇒平野川(運河)⇒大阪市設鶴橋霊園(鶴橋斎場跡)⇒民衆仏教「観音寺」⇒懇親会場へ(時間の都合で省略する場合もあります)
参考:「15年戦争下の生野区「猪飼野」の町」
https://jinken-kyoiku.org/heiwa/ik-miyuki1-j.html
参加費:一般800円・会員600円・大学生以下無料
★「猪飼野アクセスマップ」ほか、配布資料準備の都合がありますので、必ずご予約ください。終了後、懇親会(有料)参加の有無も
★もちろん当日の飛び入りも歓迎!
主 催:☯猪飼野セッパラム文庫☯ http://sepparam-bunko.jimdo.com/
大阪市天王寺区細工谷2‐14‐8 masipon@nifty.com
090-9882-1663
再来年の2023年には関東大震災「朝鮮人虐殺」から100年となります。殺されて埋めら れた人たちの遺骨も見つかっていません。100周忌に向けてこれからできることを考え ていきませんか? ■「映像で見る朝鮮韓国在日」第60回上映会(資料上映) NHK-ETV特集「関東大震災と朝鮮人―悲劇はなぜ起きたのか―」(2016年9月、58分) 7月24日(土)16:00~17:50 参加無料・要予約 masipon@nifty.com 猪飼野セッパラム文庫の活動もある意味「図書館少数者運動」。読んだ人も読んでいな い人もお越しください! ■コリアン・マイノリティ研究会第203回月例研究会 書評:東條文規(2021)『図書館にドン・キホーテがいた頃―1980~90年代の図書館少 数者運動』ポット出版プラス https://www.pot.co.jp/books/isbn978-4-86642-014-1.html 評者:内藤進夫/すすむ・石川浩士/こうし 当日本も割引販売。 7月24日(土)18:00~20:00 猪飼野セッパラム文庫 800円・会員600円・学生無料・要予約 masipon@nifty.com 主 催:同研究会(猪飼野セッパラム文庫内) コロナ19禍の“緊急事態宣言”発出により、延期、また延期で、3度目の正直です(笑 )。 ■特定非営利活動法人「猪飼野セッパラム文庫」設立総会 趣旨説明・設立総会 記念講演「青丘文庫のきのう・きょう、そして、猪飼野セッパラム文庫のあした」 飛田雄一(神戸学生青年センター理事長) 7月31日(土)13:30~15:00(文庫開館12:00~13:30) 桃丘会館(天王寺区上之宮町4)文庫から西へ130m、徒歩2分。天王寺図書館西側。コ インパーキングあり。 参加無料(どなたでもご参加いただけます) 主 催:猪飼野セッパラム文庫
■「映像で見る朝鮮韓国在日」第59回上映会(資料上映) 「面会報告~入管と人権~」名古屋テレビ『メ~テレドキュメント』(2020年3月30日 放映、60分) 「名古屋市在住の西山誠子さん(75)は、名古屋出入国在留管理局(名古屋入管)に通 っている。入管に収容されている非正規滞在外国人と面会するためだ。これまでに面会 した人数は500人を超える。 西山さんは、10年前に知人の誘いで面会に付き添い、収容されている外国人の人権が軽 視されている現状を知り、衝撃を受けたという。西山さんが記録してきた「面会報告」 をもとに、日本の入管行政の実態と課題を伝える。 西山さんの面会活動は、毎週火曜日。面会する外国人の多くが1年を超える長期収容者 だ。待遇の改善を求めて西山さんが入管に掛け合うこともある。「入管は権力だが収容 者は個人。市民が監視しなければ人権侵害は必ず起こる」と西山さんは面会を続ける理 由を話す。」 6月26日(土)16:30~17:50 猪飼野セッパラム文庫 参加無料【要予約】 masipon@nifty.com 主 催:猪飼野セッパラム文庫 ■コリアン・マイノリティ研究会第202回月例研究会 「1930年代の朝鮮幼稚園」 宋実成(ソンシルソン/大阪経済法科大学アジア研究所研究員) 2019年10月の幼保無償化から除外された朝鮮学校幼稚園。今回はそのルーツ、1930年代 に日本各地で運営された朝鮮幼稚園についてお話しします。社会・文化・言語などの観 点を交え、当時の資料とともにご紹介します。 朝鮮学校に対する高校無償化除外、自治体助成金廃止、その裁判も各地で敗訴。「自粛 警察」は「反在日」を叫んでパチンコ店を攻撃、東京都知事選では「反在日」候補らが 20万票も得票。昨年来のコロナ、政府・首長らの無策による医療崩壊と生活苦、それを 無視しての東京五輪と衆院選、在日韓国朝鮮人にまつわるヘイト・フェイクニュースの 流布など、在日を巡る環境は厳しさを増しています。80年前に京阪神に十ケ所以上あっ た朝鮮幼稚園のことを知って、みなさんとともに今の社会について考えてみましょう。 6月26日(土)18:00~20:00 猪飼野セッパラム文庫 800円・会員600円・学生無料 【要予約】 masipon@nifty.com 主 催:コリアン・マイノリティ研究会(猪飼野セッパラム文庫内) https://white.ap.teacup.com/korminor/ →3年ぶりに復活させました。過去の研究会がわかります。 ■特定非営利活動法人「猪飼野セッパラム文庫」設立総会 趣旨説明・設立総会 記念講演「青丘文庫のきのう・きょう、そして、猪飼野セッパラム文庫のあした」飛田 雄一さん(神戸学生青年センター理事長) 6月19日(土)→“緊急事態宣言”6月20日までの延長のため【7月以降に延期】 桃丘会館(天王寺区上之宮町4) 文庫から西へ130m、徒歩2分。天王寺図書館西側。コインパーキングあり 参加無料(どなたでもご参加いただけます) 主 催:猪飼野セッパラム文庫
■「映像で見る朝鮮韓国在日」第58回上映会(資料上映)
①『今日を明日に継ぐ―朝露館 関谷興仁陶板彫刻美術館』(2021年、30分)朝露(ちょうろ)館 http://www.chorogan.org/
②追悼:李鶴来(イハンネ)さん「最後の韓国人元BC級戦犯の死―生前最後に語ったことは」TBS『報道特集』(2021年4月3日、25分)
日本の戦争犯罪を背負わされる形でBC級戦犯となった李鶴来さん。名誉回復と補償を訴え続けたまま亡くなった。生前最後のインタビューで語ったこととは。
5月15日(土)17:00~19:00
猪飼野セッパラム文庫
参加無料【要予約】masipon@nifty.com
主 催:猪飼野セッパラム文庫
読んだ人も、読んでない人もいらしてください。文庫でも販売します。
■コリアン・マイノリティ研究会第201回月例研究会(自著を語る第1回)姜龍一(カンヨンイル)『荒野の向こう側』(新幹社、2021年)
短編映画『異邦人―裏切られた祖国―』(監督:ホンチュンギ・脚本・出演:カンヨンイル、11分32秒)上映
ゲスト:姜龍一/カンヨンイル(著者)・高二三/コイサム(新幹社)
5月23日(日)14:00~17:00
猪飼野セッパラム文庫
800円・会員600円・学生無料【要予約】masipon@nifty.com
主 催:同研究会
■特定非営利活動法人「猪飼野セッパラム文庫」設立総会
趣旨説明・設立総会
記念講演「青丘文庫のきのう・きょう、そして、猪飼野セッパラム文庫のあした」飛田雄一さん(神戸学生青年センター理事長)
4月25日(日)→【延期】日程が決まり次第、お知らせします。
会場未定
参加無料(どなたでもご参加いただけます)
主 催:猪飼野セッパラム文庫
本文庫は2010年に「陰陽連絡船セッパラム文庫」として大阪市東淀川区淡路に誕生し、コリアン・マイノリティ研究会の拠点として活動してきました。その後、2015年に猪飼野に近い天王寺区細工谷に移転し、名称も「猪飼野セッパラム文庫」に変更し、みんなのまちの人権図書館として再出発。この度、“これからの、これまでの図書資料を100年残すために”特定非営利活動(NPO)法人として新たな歩みを始めます。みなさんのご支援・ご協力をお願いします。
■特定非営利活動法人「猪飼野セッパラム文庫」設立総会 趣旨説明・設立総会 記念講演「青丘文庫のきのう・きょう、そして、猪飼野セッパラム文庫のあした」 飛田雄一さん(神戸学生青年センター理事長) 4月25日(日)15:00~17:00 東成区民センター6階601/602会議室(地下鉄「今里駅」下車すぐ) 参加無料(どなたでもご参加いただけます) 主 催:猪飼野セッパラム文庫
■「映像で見る朝鮮韓国在日」第57回上映会(資料上映) 東アジア反日武装戦線『狼をさがして』日本公開記念 『母たち』(1987年、120分、監督:黒川芳正、制作:「母たち」制作委員会) 1975年5月19日、雨の朝、娘や息子たちが一斉に逮捕された。体を苛むばかりの驚き と戸惑い。いま、その日を語る「母たち」は、もうその時の母ではない。「東アジア反 日武装戦線」としての娘や息子たち。彼らは、なぜ、爆弾を炸裂させたのか? https://mistraljapan.theshop.jp/items/27628455 4月24日(土)17:00~19:00 猪飼野セッパラム文庫 参加無料【要予約】 協 力:キノ・キュッヘ
■コリアン・マイノリティ研究会第199回月例研究会 生駒山「辻子谷(づしだに)」韓寺フィールドトリップ 案内:曺奎通(チョギュトン/韓寺を巡る会主宰) 古代、生駒断層帯によってできた生駒山は古くから多くの人々の信
仰の場とされてきた。1985年に宗教社会学の会編『生駒の神々―現
代都市の民俗宗教―』(創元社刊)が発行された。山中に点々とあ
る宗教施設をまとめたものだが、戦前からあった修験道の行場など
を再利用した、辻子谷の谷筋にある巫俗を生業とする韓寺に関する
調査記録は特筆すべきものであった。 今回ご案内いただく曺奎通さんはその前から1世のオモニのお供で
しばしば訪れていた。その後、「韓寺を巡る会」を主宰しながら、
丹念に調査を行い、同会が1999年に再びまとめた『神々宿りし都市
(まち)―世俗都市の宗教社会学―』(創元社刊)に論考を発表し
た。
数十年を経て、韓寺のあり方も随分変化した。その後の変遷につい
て、現地を歩きながら考察する。 【参考】松田圭吾「『生駒の神々』の辻子谷を歩く」『KOREA TODAY』 (2020年10月号)※当日配布する。 宗教社会学の会編(2012)『聖地再訪 生駒の神々―変わ
りゆく大都市近郊の民俗宗教』創元社
3月20日(土)10:00~13:00【雨天決行】
終了後、石切駅付近で昼食会 近鉄奈良線「石切駅」集合→「辻子谷」韓寺巡り 800円・会員600円・学生無料【要予約】masipon@nifty.com 主 催:猪飼野セッパラム文庫 ■東アジア反日武装戦線『狼をさがして』日本公開記念 映像作家キムミレがまなざす<現実(リアル)> コロナ禍を機に加速する資本の世界的再編がもたらす〈現実(リア
ル)〉は、収奪のオペレーションを巧妙化させながら、人々の生活
をいっそうの困難に押しやろうとしている。 地を這う生を強いられた人々の闘いを一貫してまなざし、フィルム
に収めてこられたキムミレ監督の映像とトークを通して、生き延び
る、のではなく、「生きる」!そのあるべき生を奪還するための出
立点を探ってみたい。朴勝憲(パクスンホン/河合塾「日韓文化交流
研究会」)
第1部:キムミレ作品同時上映会 『ノガタ/土方』(2005、89分) 『生きる』(2014、86分、日本初公開) 第2部:キムミレ監督との対話 zoom参加:キムミレ(監督)・藤井たけし(東京外国語大学)
通訳:影本剛 3月21日(日)13:00~17:30 社会福祉法人聖フランシスコ会「ふるさとの家」(西成区萩之茶屋
3-1-10)http://kamafurusato.webcrow.jp/ 1000円(経済的にきびしい方はご相談ください)・学生無料【要予
約】masipon@nifty.com 共 催:河合塾日韓文化交流研究会
猪飼野セッパラム文庫「映像で見る朝鮮韓国在日」第56回
上映会
コリアン・マイノリティ研究会第197回月例研究会
“みんなで住民投票!”の問いかけるもの
小野潤子さん (みんなで住民投票!発起人)
政治や市民運動、共感はできてもどこか苦手でした。そんな私が、再度の住民投票実施が濃厚になった2019年6月、「外国籍住民も住民投票できるよう、大都市法の改正を求める請願をしませんか?」と呼びかけて、市民グループ「みんなで住民投票!」(略称:みんじゅう)がスタートしました。
⇒http://minnadetohyo.info/
女性中心のグループは、みんなでわいわい作戦を練り、SNSをたちあげ、市会議員・国会議員に面会に出向き、2度の市会陳情、2度の国会請願、2度の大阪市との協議と行動を広げていきました。残念ながら法改正はできませんでしたが、住民投票にあわせて「外国人市民も住民投票!」アンケートを実施するなど、あの手この手で11月1日の投票当日まで、戦略的かつ精力的に活動し、メディアにも大きく取り上げられました。
5年前の住民投票では、チラシ1枚まかなかった私が、イベントや街頭に立ってアピールするまでになりました。みんじゅう立ち上げのきっかけとなった個人的な体験や、みんなで何を大切にし、どういう作戦を立てて、やってみて何が分かったかなど、この間の体験を共有したいと思います。
またこれから何ができるか、みなさんのご意見もききたいと思います。年末のひととき、猪飼野セッパラム文庫でお会いしましょう。
日 時:2020年12月19日(土)17:00~19:00 終了後、ささやかな望年会
場 所:「猪飼野セッパラム文庫」(天王寺区細工谷2-14-8) 090-9882-1663(こうのすけ)
最寄駅:JR大阪環状線「桃谷駅」・「鶴橋駅」・大阪メトロ「谷町9丁目駅」「鶴橋駅」・近鉄「大阪上本町駅」(徒歩10~15分)
参加費:800円・会員600円・学生無料 【要予約】 masipon@nifty.com
主 催:コリアン・マイノリティ研究会(猪飼野セッパラム文庫内) https://sepparam-bunko.jimdofree.com/
「映像で見る朝鮮韓国在日」第54回上映会(資料上映) ●ABCテレビ『戦争が生んだ子どもたち』(11月23日放映、約70分) 戦後米兵と日本人女性の間に多くの子どもが生まれました。中には養子縁組で海外に渡った子どもも。差別と偏見に苦しんだ子どもたちの声を聞いてください。 12月26日(土)17:00~19:00 参加無料【要予約】 |
コリアン・マイノリティ研究会
第196回月例研究会
今回は5月に予定していて、コロナ19禍で延期になっていた、文庫開館5周年記念「猪飼野フィールドトリップ【入門編】」をおこなう。
日 時:11月29日(日)13:00~17:00
集 合:猪飼野セッパラム文庫(天王寺区細工谷2-14-8)090-9882-1663
コース:猪飼野セッパラム文庫(「映像で見る朝鮮韓国在日」第53回上映会:猪飼野関連映像)⇒細工谷遺跡⇒古書「楽人館」⇒鶴橋国際市場⇒彌栄神社⇒疎開道路⇒御幸森天神宮(王仁博士歌碑)⇒御幸森商店街(生野コリアタウン)⇒大阪朝鮮第四初級学校前⇒大阪市立御幸森小学校前⇒平野川(運河)⇒大阪市設鶴橋霊園(鶴橋斎場跡)⇒民衆仏教「観音寺」⇒懇親会場へ
参加費:一般800円・会員600円・学生無料
要予約(懇親会も)masipon@nifty.com
主 催:コリアン・マイノリティ研究会(猪飼野セッパラム文庫内)
コリアン・マイノリティ研究会
第195回月例研究会
「民族共生象徴空間」設立までの過程をとらえなおそう
木村 敬さん(ピリカ全国実行委員会 「北方領土の日」反対!「アイヌ新法」実現!全国実行委員会・関西)
「ウポポイ」と呼ばれる、国立の(アイヌ)「民族共生象徴空間」の開業は4月に予定されていましたが、新型コロナウイルスの蔓延を受け2度の延期の結果、7月12日に正式開業されました。
「アイヌの歴史・文化を学び伝えるナショナルセンター」と説明している一方で、「愛称『ウポポイ』はアイヌ語で『(おおぜいで)歌うこと』を意味します。」と発信し、それを新聞もテレビも多くの報道が無批判に伝えてしまいました。※「ウポポイ」https://ainu-upopoy.jp
「ウポポ」というアイヌ語はありますが、「ウポポイ」はアイヌ語ではありません。「和人が勝手にアイヌ語をつくった」と怒っているアイヌ民族もいます。名は体をあらわすと言いますが、「共生」と言いつつ、間違った情報を発信しつづけることは、アイヌ文化の破壊ではないでしょうか。
また「民族共生象徴空間」には、全国の大学や研究施設からアイヌ民族の遺骨を集めた「慰霊施設」が併設されています。「慰霊施設」と言いながら、遺骨の研究資料化が目的であることは設置までの過程から明らかですが、その事実に触れられることはありません。そして遺骨返還を求めるアイヌ民族から「アイヌであることを証明してください」と和人の担当者に言われたと、その差別性を訴える声が上がっています。
1997年の「アイヌ文化振興法」から2020年の「民族共生象徴空間」開業まで、どのような経過をたどって設立されるにいたったかを確認することで、問題を理解する機会となる報告にしたいと考えています。
日 時:10月24日(土)17:00~19:00
終了後、懇親会
場 所:「猪飼野セッパラム文庫」(天王寺区細工谷2-14-8) 090-9882-1663(こうのすけ)
最寄駅:JR大阪環状線「桃谷駅」・「鶴橋駅」・大阪メトロ「谷町9丁目駅」「鶴橋駅」・近鉄「大阪上本町駅」(徒歩10~15分)
参加費:800円・会員600円・学生無料
【要予約】 masipon@nifty.com
主 催:コリアン・マイノリティ研究会(猪飼野セッパラム文庫内) https://sepparam-bunko.jimdofree.com/
「映像で見る朝鮮韓国在日」第52回上映会(資料上映) 解説:木村敬さん(ピリカ全国実・関西) ●『85年ぶりの帰還 アイヌ遺骨 杵臼コタンへ』(2017年、製作:コタンの会・北大開示文書研究会、25分) ●NHK報道特集「アイヌの魂を受け継ぐ」(2017年、25分) ●NHK『こころの時代~宗教・人生~』「アイヌ ネノ アン アイヌ」(2018年、60分) 日 時:10月17日(土)17:00~19:30 場 所:猪飼野セッパラム文庫・参加無料【要予約】 masipon@nifty.com |
映画紹介:“ちかくてとおい、ぼくが住む町のお話”●『アイヌモシリ』(監督・脚本:福永壮志) 10月23日(金)公開 シネ・リーブル梅田 |
「猪飼野セッパラム文庫」開館5周年(「陰陽連絡線セッパラム文庫」開館10周年)記念!
「韓国・朝鮮人元BC級戦犯者」
みなさんは、「韓国・朝鮮人元BC級戦犯者」をご存じでしょうか?
第二次大戦のさなか日本軍に動員され、戦後の連合国による軍事裁判で「BC級戦犯」として有罪判決を受けました。「日本人」として軍に動員され、「日本人」として裁かれ、祖国が独立した後もなお「日本人戦犯」として刑を受けたのみならず、一部は日本の戦争犯罪のために刑死を強いられています。幸いにして生還した者も、巣鴨プリズンから釈放されると同時に今度は「外国人(第三国人)」として放り出され、一切の補償・援護の対象外とされてきました。
韓国・朝鮮人元BC級戦犯者とその遺族は、1955年に互助組織「同進会」を結成。半世紀以上にわたって、日本政府に謝罪と補償を求めて働きかけを続けてきました。裁判所にも訴え、8年間の歳月をへて、東京地裁・高裁・最高裁から立法を促す付言判決が出されています。解放後/敗戦後75年、元BC級戦犯者とその遺族の声に応え、1日もはやく立法措置がなされることが求められています。この機会に一緒に学びませんか?
【参考文献】☯内海愛子(1982:2015)『朝鮮人BC級戦犯の記録』岩波現代文庫 ☯韓国・朝鮮人BC級戦犯を支える会編(1992)『死刑台から見えた二つの国―韓国・朝鮮人BC級戦犯の証言』梨の木舎 ☯内海愛子(2008)『キムはなぜ裁かれたのか―朝鮮人BC級戦犯の軌跡―』朝日選書 ☯李鶴来(2016)『韓国人元BC級戦犯の訴え―何のために、誰のために―』梨の木舎
☯鄭義信(2010:2018)『赤道の下のマクベス』(演劇)韓国・ソウル明洞芸術劇場:日本・新国立劇場上演
日 時:9月20日(日)・21日(月/休)・22日(火/休)
12:00~20:00
【トーク】(毎日①14:00~、②16:00~) 【それぞれ当日先着20名さま・整理券配布】
20日:大山美佐子さん(韓国・朝鮮人元BC級戦犯者「同進会」を応援する会)
21日: 高賛侑さん(ライフ映像ワーク/『アイたちの学校』監督)・李鶴来さん(元BC級戦犯者)のご親族
22日:内海愛子さん(大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター所長・恵泉女学園大学名誉教授)
★zoom配信をします。参加ご希望の方は9月19日(土)中にお申し込みください。masipon@nifty.com 折り返し、URLとミーティングIDをお知らせいたします。【参加無料】
上映:『戦後補償に潜む不条理-韓国人元BC級戦犯の闘い』(法政大学国際文化学部鈴木靖ゼミ、2017、27分)・『泰麺鉄道-元BC級戦犯李鶴来氏』(制作:ライフ映像ワーク、2016、129分)ほか随時上映!
場 所:東成区民センター701号室(東成区大今里西3-2-17) 大阪メトロ千日前線・今里筋線「今里駅」下車、②番出口から西へ徒歩約3分
【入場無料】
主 催:☯猪飼野セッパラム文庫☯ 090-9882-1663
協 力:韓国・朝鮮人元BC級戦犯者「同進会」を応援する会
「同進会」を応援する西東京市民の会
猪飼野セッパラム文庫
-これまでの、これからの図書資料を100年残すために
「映像で見る朝鮮韓国在日」第51回上映会(資料上映)
「韓国・朝鮮人元BC級戦犯者」パネル展示・トーク・上映(9/20-22)に向けた勉強会も兼ねて
☯「チョウムンサンの遺書
―シンガポールBC級戦犯裁判」(NHKスペシャル「アジアと太平洋戦争」第4回最終回、1991年8月15日、60分)
太平洋戦争の主戦場となったアジアの国々。これらの国々の運命はこの戦争によって決定づけられた。世界史的な視野からアジアと太平洋戦争を描く。1942年、日本軍は朝鮮全土から多くの若者を集め南方に軍属として配置した。戦後シンガポールで開かれた連合軍BC級戦犯裁判で泰緬鉄道建設のため捕虜との通訳をしていた男性は絞首刑の判決を受け日本人として処刑された。彼が処刑2分前まで書きつづり、自分が何のために死んでいくのかを問い続けた一通の遺書を手がかりにBC級戦犯裁判で裁かれたものを問う。※チョウムンサン[趙文相]
☯『戦後補償に潜む不条理-韓国人元BC級戦犯の闘い』(制作:法政大学国際文化学部鈴木靖ゼミ、2017年、27分)
李鶴来(イハンネ)さん(1925年生まれ)は日本の植民地だった朝鮮で、“日本人”として育ち、17歳で日本軍捕虜監視員として、タイ⇔ビルマの泰緬鉄道へ動員されました。
戦後は捕虜虐待の罪でBC級戦犯として死刑判決を受けました(後に減刑)。しかし、サンフランシスコ講和条約で日本人ではなくなったとされ、日本政府からは一言の謝罪も補償もありません。
日本が朝鮮や台湾を植民地として統治したことを知らない世代も多い現在ですが、李さんのビデオメッセージを受けとめ、ご一緒に考える機会にしたいと思います。
参考:「日本の大学生たちが「朝鮮人元BC級戦犯」のドキュメンタリーを制作」ハンギョレ、2018年1月15日
http://japan.hani.co.kr/arti/international/29502.html
日 時:2020年9月12日(土)17:00~19:00
終了後、懇親会
場 所:「猪飼野セッパラム文庫」(天王寺区細工谷2-14-8)最寄駅:JR大阪環状線「桃谷駅」「鶴橋駅」・大阪メトロ「谷町9丁目駅」「鶴橋駅」・近鉄「大阪上本町駅」
入場無料(カンパお願い) 【要予約】
masipon@nifty.com 090-9882-1663(こうのすけ)
みんなのまちの人権図書館 ――これまでの、これからの図書資料を100年残すために ☯猪飼野セッパラム文庫☯ 이카이노 샛바람문고 ■開館:土曜日14:00~18:00 ※来館前にご連絡ください。これ以外のご利用も対応可 ■入館無料 ■HP https://sepparam-bunko.jimdofree.com/ 〒543-0032 大阪市天王寺区細工谷2-14-8 |
★「韓国・朝鮮人元BC級戦犯者」パネル展示・トーク・上映 ★ 日時:9月20日(日)・21日(月/休)・22日(火/休)12:00~20:00 場所:東成区民センター701号室(大阪メトロ「今里駅」下車すぐ) 【入場無料】
コリアン・マイノリティ研究会第194回月例研究会
大阪語復興とマイノリティ―言語にとって正義とはなにか―
門田 晶さん(在野植民地文化研究家。地球ことば村・世界言語博物館会員)
こんど、友人の八木智大君と「大阪語復興委員会」を立ち上げました。
皆さん、ご存知でしょうか? 言語学者によれば、大阪語は「危機言語」やそうです。ぼくのことばも曽祖父母とは違たし、甥姪はより東京風のことばをしゃべっています。大阪は大都市で、芸人さんもおるし、うかうかしているうちに滅亡が近寄っているのではないでしょうか?
方言・言語の危機は単なる個人の趣味やノスタルジイに止まるものではなく、人間の身体に対する迫害の問題です。これに対して「ことばは移り行くもの」と「諦め」てしまう人が多いですが、しかし例えば、コロナや戦争が「移りゆき」てもええのでしょうか?
現代は生物の大量絶滅期ですが、言語・方言の大量死滅期でもあります。今世紀中に現存言語6000のうち、半分から8割が死滅するという観測もあります。方言はもっと危ういと言われていますよ! 考えて、声をあげましょう! 切実さ、状況こそは違えど、アイヌ民族や琉球、朝鮮、台湾、香港、東北・九州、アジア・アフリカ等のマイノリティ言語話者の人々にも目を向けて繋がりませんか?
「言語にとって正義とはなにか」は、大きく、大事なテーマです。門田が考えます、「キャシャーンがやらねばわしがやる!」。
大阪語復興委員会は、立ち上がったばかり。主にわれわれの言語である大阪語の復興運動を中心に、朝鮮人・アイヌ人・琉球人や海外の少数言語話者とつながっていきたいです。外国から日本への移民や日本国内における移民(県から県への移住者)のことも考えます。現段階では、異文化研究や相互交流、一般の人たちへの普及活動をやっていく予定です。機関紙<カナリアの歌>も発行していきます。少数言語・文化の他者への紹介雑誌ですので、ひろく世の中のあらゆる方々から原稿を募集します。会費などは未定。*委員会では、新規会員を募集しています!市民でも研究者でも、どなたでも大歓迎* 連絡先:motiru0622@gmail.com(学芸員:門田晶) |
日 時:2020年8月29日(土)17:00~19:00 終了後、懇親会
場 所:「猪飼野セッパラム文庫」(天王寺区細工谷2-14-8) 090-9882-1663(こうのすけ)最寄駅:JR大阪環状線「桃谷駅」・「鶴橋駅」・大阪メトロ「谷町9丁目駅」「鶴橋駅」・近鉄「大阪上本町駅」(徒歩10~15分)
参加費:800円・会員600円・学生無料 【要予約】 masipon@nifty.com
主 催:コリアン・マイノリティ研究会(猪飼野セッパラム文庫内)
コリアン・マイノリティ研究会
第193回月例研究会
人と食事するのが怖い!
―会食恐怖症ってなに??―
朝来おかゆさん(臨床心理学を学ぶ大学生)
Pixiv:https://pixiv.me/kogetayo Twitter:@okayugokugoku
友人の朝来おかゆさんが『人と食事するのが怖い!会食恐怖症ってなに??』(合同出版)という本をこの4月に出版しました。
https://www.godo-shuppan.co.jp/book/b507048.html
そこで、著者をお招きして、この本の報告会をコリマイ研でさせていただくことになりました。
この本は会食恐怖症について筆者の経験を描いたものなのです。 みなさんはご存じでしょうか。
会食恐怖症は、食べる量や食べ方などが人からどう見られているかを過剰に意識してしまうために、吐き気が出たり食欲がなくなったりする病気です。これは社交不安障害の症状として表れたものであるようです。
そこで、「社交」とはどういうことなのか? そして、その場で様々な種類のマイノリティたちは、どういう不安を感じるのか?ということなどを中心に、話し合うことができたらとおもいます。民族的マイノリティの問題とも通じるところがあるのではないかと想像しています。
本は漫画ですぐに読めます。事前にご購入いただいて参加していただけますと幸いです。定価になりますが、当日も販売します。(八木智大)
日 時:2020年7月18日(土)17:00~19:00
終了後、懇親会
場 所:「猪飼野セッパラム文庫」(天王寺区細工谷2-14-8)
090-9882-1663(こうのすけ) 最寄駅:JR大阪環状線「桃谷駅」・「鶴橋駅」・大阪メトロ「谷町9丁目駅」「鶴橋駅」・近鉄「大阪上本町駅」
参加費:800円・会員600円・学生無料
【要予約】 masipon@nifty.com
主 催:コリアン・マイノリティ研究会(猪飼野セッパラム文庫内)
■ウトロスケッチ―曺弘利(チョホンリ)作品展
在日の戦後の暮らしの歴史を記録として残しておきたいという思いから、宇治市ウトロ地区を取材しました。
日 時:6月18日(木)~7月4日(土)の木・金・土10:00~20:00
6月20日(土)14:00~ トーク(500円・大学生以下500円)
曺弘利さん(NPO住環境改善ネットワーク)
+藤井幸之助さん(「猪飼野セッパラム文庫」主宰)
場 所:コミュニティカフェ「ナドゥリ」(長田区若松町3-1-1-103)078-777-2232 JR新長田駅下車、東南約150メートル
入場無料
主 催:猪飼野セッパラム文庫
※7月下旬にはウトロ地区での展示会と朴保(パクポー)ライブも予定。乞うご期待!
「猪飼野セッパラム文庫」
開館5周年(「陰陽連絡線セッパラム文庫」開館10周年)記念!
「韓国・朝鮮人元BC級戦犯者」
みなさんは、「韓国・朝鮮人元BC級戦犯者」をご存じでしょうか?
第二次大戦のさなか日本軍に動員され、戦後の連合国による軍事裁判で「BC級戦犯」として有罪判決を受けました。「日本人」として軍に動員され、「日本人」として裁かれ、祖国が独立した後もなお「日本人戦犯」として刑を受けたのみならず、一部は日本の戦争犯罪のために刑死を強いられています。幸いにして生還した者も、巣鴨プリズンから釈放されると同時に今度は「外国人(第三国人)」として放り出され、一切の補償・援護の対象外とされてきました。
韓国・朝鮮人元BC級戦犯者とその遺族は、1955年に互助組織「同進会」を結成。半世紀以上にわたって、日本政府に謝罪と補償を求めて働きかけを続けてきました。裁判所にも訴え、8年間の歳月をへて、東京地裁・高裁・最高裁から立法を促す付言判決が出されています。半世紀もの長きにわたる元戦犯者とその遺族の声に応え、1日もはやく立法措置がなされることが求められています。この機会に一緒に学びませんか?
【参考文献】☯内海愛子(1982:2015)『朝鮮人BC級戦犯の記録』岩波現代文庫 ☯韓国・朝鮮人BC級戦犯を支える会編(1992)『死刑台から見えた二つの国―韓国・朝鮮人BC級戦犯の証言』梨の木舎 ☯内海愛子(2008)『キムはなぜ裁かれたのか―朝鮮人BC級戦犯の軌跡―』朝日選書 ☯李鶴来(2016)『韓国人元BC級戦犯の訴え―何のために、誰のために―』梨の木舎
☯鄭義信(2010:2018)『赤道の下のマクベス』(演劇)韓国ソウル明洞芸術劇場:新国立劇場
日 時:9月20日(日)・21日(月/休)・22日(火/休)12:00~20:00
トーク(毎日14:00~) 【要予約】20名 masipon@nifty.com
20日:大山美佐子さん(韓国・朝鮮人元BC級戦犯者「同進会」を応援する会)
21日: 李鶴来さん(元BC級戦犯)の親族・高賛侑さん(ライフ映像ワーク)
22日:内海愛子さん(大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター所長・恵泉女学園大学名誉教授)
上映:『戦後補償に潜む不条理-韓国人元BC級戦犯の闘い』(法政大学国際文化学部鈴木靖ゼミ、2017、27分)
『泰麺鉄道 元BC級戦犯李鶴来氏』(制作:ライフ映像ワーク、2016、129分)
場 所:東成区民センター701号室(東成区大今里西3-2-17) 【入場無料】
主 催:☯猪飼野セッパラム文庫☯ https://sepparam-bunko.jimdofree.com/
協 力:韓国・朝鮮人元BC級戦犯者「同進会」を応援する会/「同進会」を応援する西東京市民の会
「猪飼野セッパラム文庫」開館5周年(「陰陽連絡線セッパラム文庫」開館10周年)記念!「韓国・朝鮮人元BC級戦犯者」パネル展示・トーク・上映
みなさんは、「韓国・朝鮮人元BC級戦犯者」をご存じでしょうか?
第二次大戦のさなか日本軍に動員され、戦後の連合国による軍事裁判で「BC級戦犯」として有罪判決を受けました。「日本人」として軍に動員され、「日本人」として裁かれ、祖国が独立した後もなお「日本人戦犯」として刑を受けたのみならず、一部は日本の戦争犯罪のために刑死を強いられています。幸いにして生還した者も、巣鴨プリズンから釈放されると同時に今度は「外国人(第三国人)」として放り出され、一切の補償・援護の対象外とされてきました。
韓国・朝鮮人元BC級戦犯者とその遺族は、1955年に互助組織「同進会」を結成。半世紀以上にわたって、日本政府に謝罪と補償を求めて働きかけを続けてきました。裁判所にも訴え、8年間の歳月をへて、東京地裁・高裁・最高裁から立法を促す付言判決が出されています。半世紀もの長きにわたる元戦犯者とその遺族の声に応え、1日もはやく立法措置がなされることが求められています。この機会に一緒に学びませんか?
【参考文献】☯内海愛子(1982:2015)『朝鮮人BC級戦犯の記録』岩波現代文庫 ☯韓国・朝鮮人BC級戦犯を支える会編(1992)『死刑台から見えた二つの国―韓国・朝鮮人BC級戦犯の証言』梨の木舎 ☯内海愛子(2008)『キムはなぜ裁かれたのか―朝鮮人BC級戦犯の軌跡―』朝日選書 ☯李鶴来(2016)『韓国人元BC級戦犯の訴え―何のために、誰のために―』梨の木舎
☯鄭義信(2010:2018)『赤道の下のマクベス』(演劇)新国立劇場
日 時:5月2日(土)・3日(日)・4日(月/休)12:00~20:00
トーク(毎日14:00~) 【要予約】20名 masipon@nifty.com
2日:大山美佐子さん(韓国・朝鮮人元BC級戦犯者「同進会」を応援する会)
3日:高賛侑さん(ライフ映像ワーク)・李鶴来さん親族
4日:内海愛子さん(恵泉女学院大学名誉教授・大阪経済法科大学特任教授)
上映:『戦後補償に潜む不条理-韓国人元BC級戦犯の闘い』(法政大学国際文化学部鈴木靖ゼミ、2017、27分)
『泰麺鉄道 元BC級戦犯李鶴来氏』(制作:ライフ映像ワーク、2016、129分)
場 所:東成区民センター701号室(東成区大今里西3-2-17)
入場無料
主 催:☯猪飼野セッパラム文庫☯ https://sepparam-bunko.jimdofree.com/
協 力:韓国・朝鮮人元BC級戦犯者「同進会」を応援する会/「同進会」を応援する西東京市民の会
猪飼野セッパラム文庫-これまでの、これからの図書資料を100年残すために
「映像で見る朝鮮韓国在日」第51回上映会(資料上映)
「韓国・朝鮮人元BC級戦犯者」パネル展示・トーク・上映(5/2-4)に向けた勉強会も兼ねて
☯「チョウムンサンの遺書―シンガポールBC級戦犯裁判」(NHKスペシャル「アジアと太平洋戦争」第4回最終回、1991年8月15日、60分)
太平洋戦争の主戦場となったアジアの国々。これらの国々の運命はこの戦争によって決定づけられた。世界史的な視野からアジアと太平洋戦争を描く。1942年、日本軍は朝鮮全土から多くの若者を集め南方に軍属として配置した。戦後シンガポールで開かれた連合軍BC級戦犯裁判で泰緬鉄道建設のため捕虜との通訳をしていた男性は絞首刑の判決を受け日本人として処刑された。彼が処刑2分前まで書きつづり、自分が何のために死んでいくのかを問い続けた一通の遺書を手がかりにBC級戦犯裁判で裁かれたものを問う。※チョウムンサン[趙文相]
☯『戦後補償に潜む不条理-韓国人元BC級戦犯の闘い』(制作:法政大学国際文化学部鈴木靖ゼミ、2017年、27分)
李鶴来(イハンネ)さん(1925年生まれ)は日本の植民地だった朝鮮で、“日本人”として育ち、17歳で日本軍捕虜監視員として、タイ⇔ビルマの泰緬鉄道へ動員されました。
戦後は捕虜虐待の罪でBC級戦犯として死刑判決を受けました(後に減刑)。しかし、サンフランシスコ講和条約で日本人ではなくなったとされ、日本政府からは一言の謝罪も補償もありません。
日本が朝鮮や台湾を植民地として統治したことを知らない世代も多い現在ですが、李さんのビデオメッセージを受けとめ、ご一緒に考える機会にしたいと思います。
参考:「日本の大学生たちが「朝鮮人元BC級戦犯」のドキュメンタリーを制作」ハンギョレ、2018年1月15日
http://japan.hani.co.kr/arti/international/29502.html
日 時:2020年4月18日(土)17:00~19:00 終了後、懇親会
場 所:「猪飼野セッパラム文庫」(天王寺区細工谷2-14-8)
最寄駅:JR大阪環状線「桃谷駅」「鶴橋駅」・大阪メトロ「谷町9丁目駅」「鶴橋駅」・近鉄「大阪上本町駅」
入場無料(カンパお願い) 【要予約】 masipon@nifty.com 090-9882-1663(こうのすけ)
■コリアン・マイノリティ研究会第192回月例研究会 「在日朝鮮人の「集住」に関する考察―大阪市北区の事例を中心に
―」黄貴勲(ファングィフン)さん(在日本朝鮮留学生同盟大阪府本部) 本研究では、大阪市北区の事例を中心に、他の地域との比較も試
みながら、在日朝鮮人が1945年8月15日祖国解放前後、どのように
渡航しどのような生活をしたかを「集住」に焦点をあてて考察する。 大阪市北区は、解放後も長く集住が続いた地域ではないが、在日
朝鮮人が互いを助け合いながら生活を営み、その歴史は人びとの記
憶の中に残っている。このような少数で集住した人々に対する研究
は少ない。 大阪市北区においては、解放前都市型の集住地区でありながら解
放前の在日朝鮮人の仕事と居住環境が解放後に大きく変化したとい
うことがいえる。その点で、朝鮮人の渡航、定着とともに、その後
の「移動」に関しても考察が必要となる。様々な職を転々とせざる
を得ない朝鮮人が多くいた。そこに同胞の権利と生活を守るための
運動があり、反対に行政による規制や取り締まりによる生活への影
響も見える。 「集住」のイメージを固定的にみるのではなく、各地域の歴史的
背景をふまえながらも個別具体的な事実を拾い集めることが求めら
れ、在日朝鮮人史を再構成していきたい。 3月21日(土)17:00~19:00 終了後、懇親会 猪飼野セッパラム文庫 800円・会員600円・学生無料【要予約】 masipon@nifty.com 主 催:コリアン・マイノリティ研究会(猪飼野セッパラム文庫内)
■猪飼野セッパラム文庫「映像で見る朝鮮韓国在日」第49回上映会
①「フィリピン・セブ島」(読売テレビ『グッと地球便』2019年7月22日放送、30分)
https://www.ytv.co.jp/chikyubin/oa/article20180722.html
②「スラム街 希望のオーケストラ」(NHK-BS1『スペシャル』2019年2月18日放送、50分) https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/2396612/index.html
ゲスト:永田正彰さん(音楽家)
Webサイト http://masa0418.xsrv.jp/music-t0the-w0rld/
世界を舞台に活動する音楽家。大阪府吹田市出身。大阪音楽大学器楽学科トロンボーン専攻卒業。アジアで音楽教育活動をする団体づくりと本の執筆を計画中。
2019年9月世界中に演奏を届ける楽団「COZY ORCHESTRA」を結成(COZYとは英語で居場所、親しくなるという意味)。同年12月に大阪の児童福祉施設でアートと音楽のイベントを開催。
現在34歳、2020年3月から“音楽のまち”島根県邑智郡川本町の「地域おこし協力隊」としての活動を始めます。旅行と音楽を愛していて、美味しいものを食べること、料理が好きです。
フィリピン・セブ島の子どもたちと音楽を通して関わった7年間の活動を映像とお話でお伝えしたいと思います。
「猪飼野セッパラム文庫」とは生野区を歩いている時にチラシを見かけ、ご縁ができました。
日 時:2020年2月14日(金)18:00~20:00 終了後、懇親会
場 所:「猪飼野セッパラム文庫」(天王寺区細工谷2-14-8) 090-9882-1663(こうのすけ)
最寄駅:JR大阪環状線「桃谷駅」「鶴橋駅」・大阪メトロ「谷町9丁目駅」「鶴橋駅」・近鉄「大阪上本町駅」
参加無料(カンパお願い) 【要予約】 masipon@nifty.com
■「映像で見る朝鮮韓国在日」第48回上映会
資料上映:朝鮮人強制労働被害者について
①「ある徴用工の手記より~日韓の間に何が起きているのか~」(MBS『映像'19』、2019年7月28日、54分)https://www.mbs.jp/eizou/backno/190728.shtml
参考:鄭忠海(チョンチュンへ)著・井下春子訳(1991)『朝鮮人徴用工の手記』河合出版
②「ぶつかりあう日韓~徴用工裁判の核心~」(同上、2019年11月24日、54分)
https://www.mbs.jp/eizou/backno/191124.shtml
1月18日(土)18:00~20:30
猪飼野セッパラム文庫
参加無料(カンパお願い)【要予約】masipon@nifty.com
主 催:猪飼野セッパラム文庫
https://sepparam-bunko.jimdofree.com/
■コリアン・マイノリティ研究会第191回月例研究会
「「猪飼野」という文学空間について―宗秋月の文学活動を中心に―」
ジュリア クラークさん(カリフォルニア大学ロサンゼルス校博士課程/日本大学研究員)
1月25日(土)18:00~20:00
猪飼野セッパラム文庫
800円・学生無料【要予約】masipon@nifty.com
主 催:コリマイ研(猪飼野セッパラム文庫内)
■「藤井たけしの韓国現代史連続講座」第2期<交差する支配と抵抗>
第1回<革命と反革命:4・19革命と5・16クーデタ>
第2回<独裁と民族主義:韓国民族主義の形成>
第3回<「民主化」を越えて:87年体制の次に来るもの>
藤井たけし(韓国・歴史問題研究所研究員)
2月23日(日)・3月1日(日)・3月8日(日)15:00~17:00
河合塾上本町校10階10a教室(天王寺区上汐3-1-11)第3回のみ6階6d教室
地下鉄谷町線・千日前線「谷町九丁目駅」5号出口から徒歩2分
近鉄「大阪上本町駅」から徒歩2分
各回800円(全回一括2000円)・文庫会員600円・学生無料【要予約】masipon@nifty.com
主 催:猪飼野セッパラム文庫(天王寺区細工谷2-14-8)090-9882-1663 https://sepparam-bunko.jimdofree.com/
共 催:河合塾日韓文化交流研究会
http://bunkyoken.kawai-juku.ac.jp/research/nikkan.html
■猪飼野の街をみんなで歩こう!猪飼野フィールドトリップ【入門
編】
日 時:11月17日(日)15:00猪飼野セッパラム文庫に集合~18:00 コース:猪飼野セッパラム文庫(天王寺区細工谷2-14-8)⇒細工谷
遺跡⇒鶴橋国際マーケット(鶴橋闇市跡)⇒疎開道路⇒大阪市設鶴
橋霊園(民営鶴橋斎場跡)⇒御幸森天神宮(王仁博士歌碑)⇒御幸
森商店街(生野コリアタウン)⇒大阪朝鮮第四初級学校⇒大阪市立
御幸森小学校⇒平野川(運河)⇒懇親会場へ 参加費:800円・大学生以下無料 要予約。
終了後、懇親会(有料)参加の有無も masipon@nifty.com 主 催:猪飼野セッパラム文庫 http://sepparam-bunko.jimdo.com/
■コリアン・マイノリティ研究会第190回月例研究会
「「ヘイト本」をめぐる表現のあり方について―ケント・ギル
バートの著書を中心に」【卒論報告】 山本祥吾(佛教大学社会学部現代社会学科4回生) 12月21日(土)18:00~20:00 猪飼野セッパラム文庫 800円・会員600円・学生無料【要予約】masipon@nifty.com 主 催:コリマイ研(猪飼野セッパラム文庫内) ■「映像で見る朝鮮韓国在日」第47回上映会 資料上映 ・『なぜ返還されなかったのか―遺骨をめぐる日韓外交史―』
(NHKクローズアップ現代、2007年、25分)
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/2454/index.html ・『北朝鮮帰国船―知られざる半世紀の記録―』(NHKスペシ
ャル、2007年、54分) https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20071008 12月28日(土)13:00~14:30 猪飼野セッパラム文庫 参加無料(カンパお願い)【要予約】masipon@nifty.com 主 催:猪飼野セッパラム文庫
■猪飼野セッパラム文庫「藤井たけしの韓国現代史連続講座」 第1期「韓国の起源―大韓民国の知られざる歴史―」 善きにつけ悪しきにつけ、最近の日本では韓国への関心が非常に
高まっている。 しかし、韓国アイドルグループのBTS(防弾少年団)に熱狂する
場合であれ、「反日民族主義」に憤慨する場合であれ、韓国の人々
が経験してきた歴史について具体的に知っている人は驚くほどに少
ない。関心がないか、あるいは偏見に基づいて描かれた粗雑な歴史
書が多く流通しているせいだろう。 しかし、私たちが近しい隣人として具体的な韓国人たちと関係を
持っていこうと思うなら、彼や彼女が経験してきた歴史を知ってい
くことは非常に重要であり、それはまた私たち自身がどのような歴
史を生きてきたのかを振り返る機会ともなるだろう。 本講座では、分断国家として大韓民国がどのように形成され、そ
して初期の5年ほどのあいだにどのような屈折した歴史を経ること
となったのかを見ていくことで、一般に知られている韓国像とは異
なった歴史を学ぶ機会としたい。(藤井たけし)
第1回 分断へと至る道 10月27日(日)15:00~17:00 第2回 「民族社会主義国家」韓国 11月 4日(月/休)同上 第3回 朝鮮戦争は何を変えたのか 11月24日(日)同上
藤井たけし:韓国現代史研究者。京都大学・大阪大学大学院を経て、
韓国の成均館大学校大学院で博士学位を取得し、2017年まで韓国の
諸大学で韓国の歴史などを講義した。また、韓国の代表的歴史家団
体である「歴史問題研究所」で外国人としては初めて研究責任者で
ある研究室長を務めた。主著に『ファシズムと第三世界主義のあい
だで』『無名のことばたち』(ともに朝鮮語)などがある。現在日本
で翻訳業に従事している。
河合塾上本町校(大阪市天王寺区上汐3-1-11) 地下鉄谷町線・千日前線「谷町九丁目駅」5号出口から徒歩2分 近鉄「大阪上本町駅」から徒歩2分 各回800円(全回一括2000円)・学生以下無料 主 催:猪飼野セッパラム文庫(大阪市天王寺区細工谷2-14-8) https://sepparam-bunko.jimdo.com 090-9882-1663 2020年春までに桃谷に移転予定 共 催:河合塾日韓文化交流研究会 http://bunkyoken.kawai-juku.ac.jp/research/nikkan.html
2019/8/13
■「映像で見る朝鮮韓国在日」第45回上映会(資料上映)
NHK「コリアタウン 生きる力をくれた町―大阪生野 作家・梁石日―」(1997年放映、23分)
『夜を賭けて』(2002年・133分・主演:山本太郎・原作:梁石日(ヤンソギル)・監督:金守珍(キムスヂン))
日 時:8月24日(土)18:00~20:30
場 所:猪飼野セッパラム文庫
参加無料(カンパお願い)【要予約】
主 催:猪飼野セッパラム文庫
https://sepparam-bunko.jimdo.com
■コリアン・マイノリティ研究会第188回月例研究会
「韓国系巫俗の動態」
吉田全宏(まさひろ)さん(大阪市立大学都市文化研究センター研究員)
韓国系巫俗(以下、巫俗)は、旧来は在日コリアンが受容していた。かれらは、自宅や当時生駒山麓の「朝鮮寺」と呼ばれていた巫俗儀礼を行うための寺院(以下、巫俗寺院)などで、巫俗儀礼を実践してきた。ただし、現在、在日コリアンの巫俗の受容は減少しており、「宗教社会学の会」が行った悉皆調査によれば、全盛期と比べて巫俗寺院の数は半数以下となっている(同会編(1985)『生駒の神々―現代都市の民俗宗教』・同会編(2012)『聖地再訪―生駒の神々:変わりゆく大都市近郊の民俗宗教』いずれも創元社刊)。
その一方で巫俗の受容は在日コリアンから日本人へと拡がりを見せており、日本人信者の中には巫俗儀礼を体験した者もいる。また、巫俗儀礼においては、僧侶の積極的関与もみられている。本来、韓国では僧侶は原則的に巫俗儀礼への関与は行わないにも関わらず・・・。
したがって、本報告では、①日本人信者の動機の解明、②韓国人僧侶と巫俗との関係をもとに日本における巫俗の動態を明らかにする。
※参考:吉田全宏(2018)「在日コリアン寺院の持続と継承―ニューカマー韓国人僧侶に注目して」『社会分析』No.45、日本社会分析学会 http://jsasa.org/paper/45_8.pdf
日 時:2019年8月31日(土)18:00~20:00 終了後、懇親会
場 所:「猪飼野セッパラム文庫」(天王寺区細工谷2-14-8)090-9882-1663(こうのすけ)
最寄駅:JR大阪環状線「桃谷駅」・「鶴橋駅」・大阪メトロ「谷町9丁目駅」「鶴橋駅」・近鉄「大阪上本町駅」 近くにコインパーキングあり
【地図】 https://www.mapion.co.jp/m2/34.66162267,135.52323685,16
参加費:800円・会員600円・学生以下無料 【要予約】 masipon@nifty.com
主 催:コリアン・マイノリティ研究会(猪飼野セッパラム文庫内)https://sepparam-bunko.jimdo.com
■第11回「猪飼野セッパラム文庫」ゼミナール 「韓国に暮らしてみて思うこと-短編映画『異邦人-裏切られた祖
国-』を制作して」 姜龍一(カンヨンイル/映画監督・アクション俳優・詩人、建国高
校出身、韓国在住13年) ※韓国に留学した在日青年の悲劇のストーリー『異邦人-裏切られ
た祖国-』 予告編 https://www.facebook.com/yongil.kang.1/videos/2603924996325803/ ※ネットラジオ番組『在日ラジオ・パケストK』第1回放送 第1部 https://www.youtube.com/watch?v=pG8NgH6x4MQ 第2部 https://www.youtube.com/watch?v=wA29bRTeCKY 9月12日(木)18:00~21:00 参加無料(カンパお願い)【要予約】 主 催:猪飼野セッパラム文庫 ■「映像で見る朝鮮韓国在日」第46回上映会 資料上映『ウトロ―家族の街』(2003年、武田倫和監督、58分) ゲスト:武田倫和(『南京・引き裂かれた記憶』2009、『わたしの
居場所―新世界物語』2017、『破天荒ボクサー』2019) 9月22日(日)13:30~15:30 終了後、懇親会 参加無料(カンパお願い)【要予約】 主 催:猪飼野セッパラム文庫 ■コリアン・マイノリティ研究会第189回月例研究会 「大阪市立小中学校の民族学級の現状と課題―ダブルと多民族の子
どもたちのふえる中で―」
柳侑子(リュウユジャ・大阪市立舎利寺小学校民族講師) 現在、大阪市において、108校の公立小中学校に「民族学級」が
設置されている。「民族学級」 とは、1948 年の「4・24 阪神教
育闘争」後に、大阪府知事と朝鮮人代表との間で交わされた覚書
に基づき始まり、その後、1972 年の「7・4 南北共同声明」や解
放教育の高まりとともに広がり、脈々と受け継がれてきた民族教
育の形である。 「民族学級」には、国籍を問わず朝鮮半島にルーツのある児童
生徒が参加し、朝鮮半島のことばや文化、歴史などについて学ん
でいる。また、「民族講師」は、学校においてすべての子どもた
ちから、ソンセンニムと呼ばれ、アンニョンハセヨと挨拶しあっ
ている。このようにして、公立の小中学校にある「民族学級」や
「民族講師」は、日本人の子どもたちを含め、すべての子どもた
ちにとって、韓国朝鮮と出会う入口になっている。 現在、「民族学級」にはダブルルーツの子どもや、日本国籍を
持っている子とどもが多く参加している。また学校において、中
国やベトナムなど、多民族の子どもたちが増えてきており、その
子どもたちのための母語や文化を保障する必要性も高まっている。
そのようななかで、子どもたちが自分のルーツとしっかりと向き
合える場所や時間を保障し、多民族多文化共生教育をさらに発展
させていくために、「民族学級」の現状や課題について考え共有
したいと思う。 9月28日(土)18:00~20:00 終了後、懇親会 800円・会員600円・学生以下無料 【要予約】 会場はいずれも猪飼野セッパラム文庫 主 催:コリアン・マイノリティ研究会(猪飼野セッパラム文庫内) https://sepparam-bunko.jimdo.com
2019/7/20
■「映像で見る朝鮮韓国在日」第44回上映会
資料上映:猪飼野の街の変遷を見る
●「フサさんの住む街―支えあい共に生きる―」
『NHKプライム10』(1993年、44分)
●「ハルモニ(おばあさん)~民族・家族の絆の中で~」
制作:ドーンビデオメイト(2001年、17分)
日 時:7月20日(土)18:00~20:00 猪飼野セッパラム文庫
参加無料(カンパお願い)【要予約】
場 所:猪飼野セッパラム文庫
■コリアン・マイノリティ研究会第187回月例研究会
●「日本における3・1運動の記憶と記念」
外村大さん(東京大学教授・韓国学研究センター長)
3.1運動100周年である今年、残念ながら日韓、日朝関係は好ましい状態にはない。韓国イコール反日であり、3・1運動は反日運動である、という認識すらあり、それに乗っかってか、日本政府は3月1日を前にして、韓国への旅行者に注意喚起すら行った(当たり前であるが、トラブルがあったという話は聞こえてこないが)。
そもそも、3・1運動は、反帝国主義運動であり、民主主義や自己決定権を確立する闘いであり、日本人一般に敵対しようというものではなかった。したがって、日本人もまた、3・1運動の意義を認めることも可能であり、朝鮮人とともにこれを記憶、記念していくことがあってしかるべきである。実際に、戦後直後などには、そうした動きも見られた。本報告では、それがどのように行われていたかを確認していく。そのうえで今日の状況に示唆する点を考えていくこととする。
●外村ゼミ院生による“研究テーマミニ報告”
井坪葉奈子さん・城渚紗さん・柴田温比古さん・長江侑紀さん・
南希宙(ナムヒヂュ)さん・冨士盛健雄さん
日 時:7月27日(土)16:30~19:30
場 所:桃丘会館(天王寺区上之宮町4-46)
猪飼野セッパラム文庫から徒歩2分、天王寺図書館西隣
参加費:800円・学生以下無料【要予約】
主 催:コリアン・マイノリティ研究会
2019/6/20
■コリアン・マイノリティ研究会第186回月例研究会 「平壌冷麺と朝鮮歌謡とともに―朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)
を訪れて―」 ※現地で撮影した写真をスライドで紹介する。 溝口いさむさん(朝鮮半島研究家・東アジア歌謡曲研究家)
6月22日(土)18:00~20:00 終了後、懇親会 猪飼野セッパラム文庫(大阪市天王寺区細工谷2-14-8) 800円・会員600円・学生以下無料【要予約】masipon@nifty.com 主 催:コリアン・マイノリティ研究会(猪飼野セッパラム文庫内)
■「映像で見る朝鮮韓国在日」第43回上映会 資料上映:東京・愛媛の朝鮮学校を見る 「イギョラ!! もうひとつのキックオフ 在日朝鮮高校サッカー部
の青春」(テレビ朝日『テレメンタリー’94』、1994年、25分)
東京朝鮮中高級学校 「ウリハッキョ 民族のともしび」(テレビ愛媛、2002年、48分)
四国朝鮮初中級学校 参考:第12回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品 https://www.fujitv.co.jp/b_hp/fnsaward/backnumber/12th/03-326.html 村口敏也(2004)『ウリハッキョ―民族のともしび』創風社出版 6月27日(木)19:00~21:00 猪飼野セッパラム文庫 参加無料(カンパお願い)【要予約】masipon@nifty.com 主 催:猪飼野セッパラム文庫
2019/5/17
1a
「アイヌ民族の近世から現代までの歴史をとらえよう―アイヌ新法制定にあわせ、その歴史観を問う―」
記録映像「大阪生野・朝鮮市場1990年10月」
(1990年、制作:山中速人、54分)1
2019/3/10
1a
「在日朝鮮人教育政策と自民党―「外国人学校制度」をめぐる国会議員と地方議員の「系列」関係に焦点を当てて―」
2010年、イタリア、198分 解説:真辺明彦さん(精神保健福祉士)
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【クラウドファンディング】終了しました。
「猪飼野セッパラム文庫」念願の猪飼野への移転事業にご協力ください。
目標金額200万円! みなさん、よろしくお願いします。
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2023年春に移転しました。
〒543-0001
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近鉄「今里駅」徒歩5分
地下鉄「今里駅」徒歩10分
大阪コリアタウン東端から15分
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